高松市中心部の瓦町二丁目、通称トキ新の一角に建設中のこの高層ビル。
発注者のタカラレーベンはご存じ分譲マンション企画会社である。この会社にはホテル事業部もあるのだが、あまり知られていない。2018年に福岡市に「アリエッタホテル博多」をオープン。これが初進出となる案件であった。2020年には京都市に「ホテルWBF五条堀川」を開業している。
同社のスタイルは自社が持つ不動産投資法人がホテル開発を手がけて、ホテル運営会社と契約して開業にこぎ着けるというもの。安定した運用と着実な成長を目指す資産としてのホテル事業運営を得意とする。
歓楽街のど真ん中にあり、フェリー通りから一本西側に入った路地に建つこの物件。すでに楽天トラベル等の予約サイトでは情報開示が行われている。
ホテル名は「ホテルウィングインターナショナル高松」132室
サイトをのぞくと部屋はスタンダードツインとスタンダードダブルの二種類、バスルームはトイレが独立した洗い場付きのタイプのようでこれは強みとなろう。朝食は館内にビュッフェ会場を設けている。
「ホテルウィングインターナショナル」は楽天トラベルには41軒掲載されている全国展開の中規模チェーン。中四国は現在下関だけの模様。今年4月には高山市、6月には東京渋谷にも開業を計画。高松市のホテルは周辺は高松市随一の歓楽街なので夕食処には困らないのではなかろうか。コンビニも近い。出張者には大変便利なホテルとなることは間違いない。
迎え撃つ地元勢の代表、「ホテル川六」は現在、片原町商店街に面している敷地を使い本館の建て替え工事を行っている。エクストールインも楽天アワードを受賞するなど、高いレベルの運営を行っており、新本館の誕生でグループでは高松市内でも最大規模を誇る部屋数となる。高松市を訪問する宿泊利用者からすればより選択肢が増えて良い面はあるが、市内の宿泊業界はご多分に漏れず、コロナ禍の需要低迷も手伝って業界内の競争は一層激しさを増すことは事実である。
ホテルウィングインターナショナル高松は今秋のオープンを目指している。