地元で愛され続けて50年。
南新町商店街のパン屋さん「春風堂 南新町店」(高松市南新町六−四 ㈱ちきりや 千切谷耕一郎社長)が、11月30日に移転・リニューアルオープンを迎えた。移転先は旧店舗向かい側の1階店舗で、南新町とトキワ街の角地になった。
開店祝いの花でいっぱいの新店舗には、ひっきりなしに客が訪れ、明るく広くなった店内で満足そうに買い物する様子が見られた。
今回の移転は商店街の再開発に伴うビルの建て替え工事によるもので、常連客らに配慮し、旧店舗の向かい側の空き店舗になっていた場所に店を移すことにした。ロゴにこれまでの親しみやすい雰囲気を残しつつ、店内はモダンなデザインに生まれ変わった。
春風堂は昭和23年創業の老舗。戦後間もない高松の商店街に、地域で初めての洋菓子店として産声をあげた。昭和45年に南新町店がオープンし、パンの製造・販売を開始。以来50年に渡って旧店舗で営業を続け、地域密着の繁盛店へと成長を遂げた。
今回の移転・リニューアルを記念して、ロゴマークの梅の花をイメージした「お花パン」(250円・税別)を販売開始した。ふわふわの食感ながらも、もちもちとした食感でほのかに甘く人気を集めている。
「リニューアルで少しモダンな雰囲気になりましたが、昔から知っていただいている方に、安心してもらえるような店にしたい」と話す千切谷社長。生活に直結したパン屋さんとして、これからもますます地元に愛されていくだろう。
℡087−861−5575。営業時間(平日)6時45〜20時。