若者が住みたくなる街、その魅力を探す🏛《かがわコラム》

各地の大学では大学祭の準備で忙しいはずであった

昨年はコロナ禍でオンライン文化祭を決めたという大学が多かたのではないか。都会で人気の有名な大学の学祭に多くの人が集まってくるパワーはすごいものがある。

「ミスコン・ミスターコン」と言えば、中でも今も昔も学祭の華である。お隣の愛媛県では各大学のキャンパスコンクールを、統合した「愛媛コレクション」という「西日本最大級学生イベント」と銘打つ大型イベントに昇華させ、地域や企業を巻き込んで話題性を造成した。学生向けでは香川では絶対に成り立たないレベルのイベントである。
ひとつ一つの大学レベルでは弱い発信力もそれを統合させることで、より高い知名度を上げ、各地にある大学学校群と言われる有名大学群に勝とうという趣向とみた。

愛媛県の各自治体ともにこれに協力して、各自治体ごとに学生達に代表になってもらい、その土地の魅力を同年代に情報発信してもらうのは、地方創生にもぴったりはまる。

それだけ18歳から22歳までの、社会にデビューする前段階の若者達のパワーは、地元ローカルにとっても魅力的でもある。特に感じるのは私立大学生のパワーだ。国立大学はどこもおっとり系の学生がメインだが、私大は枠に収まりきらない規格外の力を持つ。

大学生が全国から沢山集まっている地方都市は元気だ

と聞かれると、思い浮かぶのは地方都市ではやはり京都市、そして福岡市が挙げられる。

そして福岡市の元気さに隠れて、あまり西日本では話題に上ることが少ないが、東北の仙台市も近年、多くの若者が都会から移住しており、起業を指向する街として際立つ存在となっていることをご存じだろうか。

その基盤となる元はやはり大学生。東北大学を中心とした“学都”として、21世紀に入った頃から東北の若い人材を自然と集められる吸引力が大幅に高まってきた。そして新たに東北学院大学が都心回帰の流れに乗る新キャンパスを旧仙台市民病院跡地に開設する。

そのきっかけは仙台から東北のあらゆる街とを結ぶ高速バス路線の充実が挙げられる。日帰りや一泊泊まりで気軽に訪れることが増える。

週末仙台族は買い物やコンサート、スポーツ観戦等、仙台に多種多様な目的で集まってくる若い人を惹きつけるコンテンツが揃う。そうして訪れる機会が増えたら、次は仙台で暮らしたいと考えるのは自然な成り行きだろう。個人的には住みたくなる街ナンバーワン。

高校卒業と同時に東京へ行くのはハードルが高く、親も反対する。でもまずは仙台市に住んで、そこで進学なり就職をするのは意外に女性でも認めてもらいやすい。
地元には進学する学校も就職先も乏しいから選択肢がない。でも東北住まいなら仙台市であれば月に一度は高速バスで実家に帰ってこいと言える距離である。

若者が集まる街の条件とは・・・

今や仙台市には野球の球団を持って進出した楽天野球団を手始めに、多くのIT系の企業も首都圏から進出している。東北大卒生というIT系に強い人財の採用しやすさも理由があろう。一番に人材を必要としており、やがてそうした若者達が仙台で起業していく流れが出来つつある。

東北の仙台市の様な位置づけの街が四国にはあるかと問われるとこれがある。松山市となっている節がある。既に学生を中心とした若者文化や就職口などの受入体制があると都会からの若者達も気軽に移住してき易いのだという。

就職や転職等を控えた自由な立場の独身の若い人は、意外とあっさり住む場所を決める傾向もあるようだ。昔なら働きたい会社があるからとか、頼れる身内、知人がいるからという背中を押してくれるつてがないと単純にいかなかった。それが今なら若い人がまず行きたがる場所が福岡市であり仙台市となっているのは必然であり興味深い。松山市にもその兆候が出て来はじめたのか?

会社員なら転勤先でたまたま赴任した先が福岡市

で、まちなかはすごく都会なのに近くには自然がしっかり残り、人情が豊かで食べ物が美味しい等のトータルでの得点が高かった。住み心地が良かったといった現実的な理由で、その後、転居先に選んだりするのだろう。

一度も行ったことがないのに、あっさりと移住先を決めてしまうのは何か決断の決め手が。それは我々には良くわからないのだが、人を惹きつける何かがみなぎっているのだろうとしか思えない。少なくともここは若い市長が積極果敢に若い人を焚きつけるうまさが光る。

単に行政サイド、企業サイドが移住希望者にかけ声を掛けたところで、そのような雰囲気はすぐには熟成できない。ここでも女性がより吸引されているのが重要なポイントなのだ。人口構成比では若い女性が多く男性が少ないので結婚出来ないという。なんとも他の自治体には羨ましいのだが、東京一極集中も実は女性が惹きつけられているのに他ならぬようだ。

これから妊娠出産を控える20〜30歳代の若い女性が鍵

となることで、人口構成比がバランスが保たれる要因が生まれる。ではなぜ女性ばかりが集まる理由があるのか。これも男性と違って親元を離れるにあたり、大阪や東京までは無理でも福岡市迄なら認められたという親の意向があることは確かであろう。

女性の利用が多い「LINE」が福岡市と包括提携をしたところ、それまで約35万人の福岡市公式アカウントの「友達」登録が、一気に130万人を突破し市の人口に迫る勢いとなったことで注目された。そんなところにも女性と福岡市との親和性のヒントが隠されているかもしれない。

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