関西に近い四国路の地の利、優位性をどう生かすか!🏡  《かがわコラム》

全国にある様々な「うどん」の銘品。

その土地、土地で伝わる昔ながらのソウルフードの代表格。その味の多彩さを再確認するとともに、うどんのある生活、うどんと共に暮らしていくことの素晴らしさを感じる。

もっともっとうどんの世界は広がりを見せるのでは。そんな期待感もある。

ところで、香川・四国はコロナ後の一年はどんな年になってしまうのか?

お遍路、瀬戸芸。香川県でも近年は観光業に力を入れてきた。特にコロナ禍前の一昨年の四国には多くの方が来られていたようだ。それはもちろん瀬戸内国際芸術祭の開催が大きかったのだが、意外なほど若い人もお遍路に興味を持っているのも実感する。アートだけでは無い四国の魅力をどう紡いでいくか?観光への可能性を見出してきた四国の切り札がお遍路である。

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ある人は四国のことを“宝の山”と表現した。磨かれていない原石とも。

しかし今、インバウンド観光は以前のように期待できない情勢である。そこで日本の若い世代にこそ、四国のお遍路文化を体験して欲しいという思う。コロナで感じたストレス、人が多すぎてソーシャルな距離が取れない都会暮らしに窮屈さを感じている今こそ四国に足を踏み入れてみれば大いにココロを動かされる瞬間が訪れるだろう。四国には日本の原風景が色濃く残る地域がある。

めまぐるしい都会の生活とは全く切り離し、あえて身を置くことで見えてくるものがある

しかも若い人は体力があるから、徳島〜香川県まで脱落することなく歩き通し、結願を迎える割合は高いのではなかろうか。

若い感性が四国で受けた様々な人のぬくもりや地域の優しさ、おせったいのココロを感じる。そして四国の地に興味を持ち始める。そんな変化をどこまで続けることが出来るか。

遍路路や休憩所の整備なども含め、更なる四国遍路と地域との一体感が来る人を感動させることにつながる。

関西圏の盛り上がりを四国活性化の追い風に出来たら・・・

先に決まった東京オリンピックを控えた東京圏の開発が先行したが、その動きが終わり、円安に乗じて外国の資金も日本の不動産投資に興味を示していた状況も変わりつつある。

だが関西圏では大阪市の中心となる「キタ」梅田周辺の開発がメインとして、大阪駅ビル以降、旧梅田貨物駅跡地の駅北の「グランフロント大阪」の完成で、次の第2期プロジェクトに中身に興味が移りつつある。

一方、「ミナミ」では隣の「あべのハルカス」の登場もあり、活性化に期待が集まった。心斎橋周辺の開発は起きたが、梅田の吸引力はやはりハンパないものである。JRに阪急・阪神という二大鉄道事業者が繰り出す一手の前にかすんでしまう。そして最後の大規模開発地である緑に囲まれたうめきた2期の登場で再び梅田が盛り返す。

北高南低の大阪市の郊外で動いていたビッグプロジェクト

大阪府吹田市の旧エキスポランド跡地に三井不動産が「ららぽーと」大型商業施設だ。ここは、以前、アメリカの映画会社パラマウントピクチャーズが一大リゾートタウンを計画した土地だ。

そして近隣には欧州のクラブチームにも負けない四万人規模のサッカー専用スタジアムが誕生した。ここはファンの募金と企業の寄付で作られたもので、優勝した「ガンバ大阪」のホームスタジアム。この周辺は主要な高速道路がリンクする西日本でも重要な場所。四国はじめとして集客も東西南北の広範囲からとなる。

お隣の京都市にはJR西日本が、日本最大規模の鉄道博物館の梅小路博物館を誕生させ、その周辺開発も進んできている。世界中から観光に訪れる人を狙い、すでに多くの外資系の高級ホテルがオープンしてきている。

神戸市はJRと阪急の三宮駅周辺の再開発が本格化。こうした都市開発はすべて2025年開催の大阪万博に向けたもので、これから更に本格化していくはずである。次は関西の時代となる。コロナ禍が終息するとその流れは一層顕著になってくる。

大阪万博に向けて、関西と四国の結びつきを更に強固なものにすべき

円高も進みインバウンド戦略は強化されるであろう。現在、航空路線は一時自粛中でその再開と再編が進むと思われる。コロナ以前に戻るのはまだ1年以上先になるかもしれない。それまでは国内旅行客の誘致に全力を傾け、人の流れをしっかり戻す。政府もGO TOキャンペーンに多くの予算を割いており、きっとすごい数の旅行客が日本列島を動くことになる。

コロナ前とは日本の観光勢力図が大きく変わる可能性があるというのは間違いないであろう。

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