開発余地が残され、高松市の期待のフロンティアエリアである「サンポート高松」。昨年末には徳島文理大学香川校の移転計画が発表された四国旅客鉄道保有のJR高松駅周辺の敷地であるが、いよいよ高松市の顔ともなる現在の駅舎に隣接する「新高松駅ビル」の建設計画が公表された。(香川県高松市浜ノ町7番他)
現在は更地となっているが、2002年当時、駅ビル計画を一旦ペンディングをして食品スーパーを誘致していた土地で、定期借地契約が終わり2019年に閉店している。サンポート高松には現在北側街区に新県立体育館の建設計画が進行。最大収容人数1万人規模の四国最大の集客施設が2024年度中に誕生することになるため、その玄関口ともなるこの場所は高度利用が求められていた。しかし昨年のコロナ禍もありその後、各種専門店の大型店舗への出店意欲の低下もあり、またJR本業の収入減などの環境変化が急速に進む中で計画策定が難航していた。
今回、「県都高松の玄関口として、『時間』と『こと』を楽しみながら『ここが 目的地、出発地』となる施設」が開発コンセプトとしており、街の顔となり、人々が集い、 賑わいあふれる拠点になることを目指して開発を進めていくとしている。現在の駅舎内にある「COM高松」のリーシングも含めて、パワーアップしたJR高松駅の姿を期待したい。
【新高松駅ビルの規模】 商業棟:地上4階建て(鉄骨造)、駐車場棟:地上4階建て地下1階(鉄骨造) 計画敷地面積:約5,200㎡ 延べ床面積 商業棟:約 9,020m㎡ 駐車場棟:約 5,450㎡ 合計:約14,470m²(商業棟+駐車場棟)
フロア内訳(商業棟) 商業施設 1〜3階 屋上広場・事務所 4階 (駐車場棟) 駐車場:2〜4階(約160台) 荷捌き・店舗:1階 駐輪場:地下1階・1階(約385台)
開業予定:2023年度