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【かがわコラム】高松市の夜をオシャレに変える〜光の力で都市の個性を際立たせる取り組み | かがわ経済ニュース|経レポオンライン

【かがわコラム】高松市の夜をオシャレに変える〜光の力で都市の個性を際立たせる取り組み

東京駅は夕刻になると、どこからともなく現れたウェディング衣装をまとったカップルが列を成す。ライトアップされた東京駅をバックに、前撮り写真を撮ろうという人達で、プロのカメラマンを携えて本格的な撮影は、時として通行人を遮ってしまい問題になるほどである。レンガ造りの東京駅がライトアップされると、また違った幻想的な風景に変化。これだけ人の心を誘うライトアップ。

シンボルタワーからの高松夜景

ライトアップひとつでガラッと雰囲気を変える「都市を舞台にする魔法」と言える。大都市のビル街やテーマパークの専売特許ではない。今や世界中で都市のブランド化を競う中で、絵になる風景や昼間は特徴を出しにくい場所も、巧みに活用し、地域活性化に成功している都市のひとつである。

 

福岡県北九州市はこの魔法の活用が成功の鍵となった。まずは沿岸部に広がる「工場夜景」という産業資産。写真集も出るほどの熱烈なファンがいる風景を手がかりに、関門橋や小倉城などの歴史的資源・都市インフラをバランスよく活用している。

 

その上で始めたのが、民間を巻き込むための「小倉あかり倶楽部」という、官民連携の枠組みを創設したこと。これは2017年に策定された夜間景観ガイドラインに基づき、行政だけでなく民間施設の事業者が自発的なライトアップに取り組むことを促す仕組みなのだ。協力物件の登録やライトアップイベントの実施などを通じて、まち全体で都市を照らす「あかり」に対する一体感を醸成することに成功した。

 

観光客にも地元の人達もそれまで気にとめることが少なかった小倉の施設や通りを見るために、わざわざ夜の回遊をしてもらう機会が増えていて都市の夜のひとときを楽しんでもらう。

 

栗林公園

高松市においても、今回の景観ガイドラインの策定を契機として、サンポート高松から中央通りを経て、栗林公園までのメインストリートのライトアップを精力的に行って、栗林公園までのメインストリートのライトアップを精力的に行っていって欲しい。そのためには、北九州市のように民間事業者を巻き込む連携の仕組みを作ることが肝要であり、光による連続性のある賑わいづくりと、高松市の夜景が絵はがきで紹介されるほどまでに、発展していくことを強く期待したいものである。

 

筆者は個人的に大阪市のライトアップの取り組みに注目する。「水とヒカリの首都大阪」構想として、1983年の「ライトアップ大阪計画」から長年推進している取り組みであるからだ。現在は「大阪ヒカリのまちづくり2020構想」。大阪市のブランド力の向上にヒカリの力を積極的に取り入れていて、テーマは「大阪・光の饗宴2025」。水都大阪の象徴でもある中之島での「OSAKA光のルネサンス」や「御堂筋イルミネーション」と、とても長期間に渡り、話題性を作り、絵はがきになる心に残るような美しさを誇る光景観を演出している。ここでも官民連携した「水と光のまちづくり推進会議」が設置されて、民間活力を導入している。

 

景観づくりの基本原則

高松市が現在、パブリックコメントを募集して、いよいよ策定する準備が整うのが、「中心市街地夜間景観ガイドライン(案)」。高松市が抱える「夜間景観が少ない」「昼間とは異なる魅力が少ない」という都市の現状を乗り越え、光の力で高松に新たな魅力と活力を生み出すことを目指す、戦略的な一歩であると筆者は感じている。このガイドラインは、「夜ならではの高松らしい顔」を作出するためのルールと方向性を示すものである。

 

具体的には、周囲の環境に合わせた「まぶしくない光」(光害対策)を心がける「調和」の視点。光の色や演出で季節やイベントに合わせた都市の表情を創り出す「テーマ性」の視点。そして、既存の建築物やインフラ、並木道など、昼間は目立たない要素を光で引き立てる「魅力の再発見」視点の三つがとても重要である。

 

「光の質」にあり、安全・安心・環境への配慮が大前提であり、ひいてはナイトタイムエコノミー(夜間経済)を推進し、観光客の滞在を促す魅力的な夜景観の形成を目標としているからだ。

 

玉藻公園

まずは中心市街地を重点エリアと位置づけ、都市の顔といえる場所に集中的な景観形成を目指す中、高松城跡(玉藻公園)周辺は、歴史的資源の風格を光で際立たせ、周辺との調和をさせる演出を演出する。そして対比となるサンポート地区は、現代的な海の玄関口として洗練された光の演出が求められている。現代の「玉藻城」でも光の演出には明確な方向性が示されている。

 

既に一足早くリニューアル工事が始まった高松市中央公園の改修計画では、ライトアップを単なる照明ではなく、「夜の公園の価値を高め、利用を促す」ための重要な要素と位置づけている。多様な灯りを表現できるLEDの間接照明やスポット照明を効果的に配置することで、公園全体の高質化とイメージアップを図り、夜間でも来園したくなる雰囲気づくりを演出するために、照明が重要な役割を果たしている。同時に見通しを良くし、施設を明るく照らすことで防犯機能の強化する重要な役割も担っている。

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