【神戸〜小豆島・高松】ジャンボフェリーについに新造船誕生へ!来年9月に竣工を予定(就航日は未定)

 ジャンボフェリー株式会社(本社:神戸市中央区、社長:山神正義)は、新造船(こんぴら2代替船、S 822番船)の起工式を内海造船株式会社(尾道市瀬戸田町、原耕作社長)瀬戸田工場にて執り行い、同時に新造船の船体デザインを発表した。

1.新造船の船体デザイン

★デザイン・コンセプト★
光り輝く穏やかな波間を白い船が静かに進み、その向こうには美しい島々が浮かぶ。そんな瀬戸内海の日常の風景をイメージしてデザイン。

白い船体に穏やかな波をイメージした紺碧色の曲線を大きく描き、ファンネル(煙突)と船首・船尾には縞模様を取り入れた。縞の本数は、航海の安全を祈願して、船首7本・ファンネル5本・船尾3本の「七五三」の吉数としている。

今年3月、同じ加藤汽船グループの雌雄島海運(株)が、男木島・女木島航路のフェリーを新造。瀬戸の島々への思いを込めたシマシマ模様の新造船めおん(Designed by ドットアーキテクツ)を導入致していて、今回の新造船も、瀬戸の島々への思いを込めてシマシマ模様を取り入れた。

加藤汽船グループでは、明治10年の創業以来、瀬戸内海を行きかう人・物・情報をつなぐ仕事に携わり、地域のみなさまのご愛顧のおかげで今日に至っている。今回の新造船が地域経済の発展や、人と文化の交流に少しでも役立つものとなるよう、安全で快適なサービスに取り組んでいきたいと語る。

2.新造船の概要
①輸送力と快適性の向上
船体は現行の約1.4倍、輸送力は約3割アップ、客室スペースも拡大

②燃費の大幅な向上
浅喫水・全面無柱フルフラット甲板対応型の2サイクル1機1軸推進システム(★日本初)や高速離着岸デバイスなどのパッケージ化により、大幅な燃費向上を実現

③安全性の向上
大幅に強化された新世代の損傷時復原性基準(※)に完全適合
※衝突などで浸水した場合でも、残る浮力で船体を安全に維持するための国際安全基準

④新型コロナ対応
高い換気能力と深紫外線(UV-C)殺菌デバイスを備えた空調システム(★業界初)を導入。個室や半個室タイプの客席も充実

⑤災害時の海上支援
災害時の支援活動を想定し、ストレッチャーごと搬送できる寝台用エレベーターを整備


◆新造船と現行船の比較

総トン数 航海速力 旅客定員 積載能力
新造船(S822番船) 約5,200トン 18.5ノット 620名 大型車84台
現行船(こんぴら2) 約3,700トン 18.5ノット 475名 大型車64台

 

3.今後のスケジュール(予定)
■2022年 5月 進水式 (船名、客室コンセプト・デザインの発表)
■2022年 7月 就航開始日の決定、新造船の予約開始
■2022年 9月 竣工 (入魂式・引渡し式)

現行船の勇姿

※なお、2隻目の新造船(りつりん2代替船)は、2025年竣工を予定しており、神戸~小豆島~高松を1日4往復運航。使用船舶はフェリー2隻で対応(こんぴら2、りつりん2)。環境問題やドライバー不足を解決するモーダルシフトの受け皿として期待されており、関西と小豆島・高松をダイレクトに結ぶ唯一の航路として、以前よりも更に重要な役割を果たしている。

タイトルとURLをコピーしました