【香川県東かがわ市】コンセプトホテル「CRAFT HOTEL 瀬戸内(クラフトホテルせとうち)」2024年1月開業予定

全国5カ所でグランピング施設「ザランタン」を運営する株式会社ダイブ(東京都新宿区、庄子潔社長)は、2024年1月下旬に、香川県東かがわ市にて、初のホテル業態「CRAFT HOTEL 瀬戸内(クラフトホテルせとうち)」の開業を予定していることを発表した。
コロナ禍で閉業した旧「三本松ロイヤルホテル」(東かがわ市三本松1880)を、“瀬戸内のローカル感とつながる小さな滞在型アウトドアホテル”をコンセプトに、リノベーション。リニューアルオープン後には、初年度売上高1.6億円、瀬戸内国際芸術祭と大阪・関西万博が行われる2025年には売上高 2億円超を想定しており、中長期的に、東かがわ市内や香川県内での雇用創出や、交流人口の創出、地域への経済波及を目指す。

 【施設コンセプト】滞在型アウトドアホテル

「CRAFT HOTEL 瀬戸内」のコンセプトは、晴天率が高く瀬戸内海に面した東かがわの豊かな自然を体感できる“瀬戸内のローカル感とつながる滞在型アウトドアホテル”木々と水辺が気持ちいい中庭・パティオが特徴的な、瀬戸内の地域性とお手頃な価格を兼ね備えた全35室の小さなホテルとなる。

自然の中、木漏れ日を感じるパティオは非日常のリゾート感と、グランピングのような自然と触れ合うワクワクの中、恋人・夫婦、友人とのつながりが生まれる空間へとリノベーションを行う。

【新ホテル出店の背景】

・アウトドア宿泊施設の成長と、解決すべき課題

都市化のすすむ生活様式からの自然回帰傾向や、コロナ禍からの密を避ける行動様式の変化の後押しを受け、アウトドア・グランピングの人気は世界的に上昇している。日本においては初心者でもアウトドア体験ができるグランピングやアウトドア要素のあるホテル数は増加傾向にある。その一方で、1名あたり約1〜2万円で宿泊できるカジュアルな価格帯のグランピング施設は少なく、需要と供給にギャップが生まれている。また、「1棟を2人で利用した場合に割高な価格設定になること」や「公共交通機関ではアクセスしづらいこと」などの課題があるという。

・晴天率が高い東かがわ市という地域のもつ「アウトドアの競争優位性」を生かす滞在型施設

香川県東かがわ市は、少雨で晴天率が高い気候、波が穏やかできれいな複数箇所のビーチ、日本の原風景が残る豊かな自然を感じられる山々と里山があり、アウトドア観光施設には最適な地域。また、近年の日本においては、長時間滞在できる日帰りBBQ施設や、漫画スペースやカフェなどのおしゃれな共有スペースが充実した温浴施設など、滞在型施設の人気が増加している。市場状況、東かがわ市の地域の競争優位性などを鑑みて、コンセプトは「滞在型アウトドアホテル」とし、カジュアルな価格帯で、気軽にアウトドア滞在体験を満喫できるような施設・サービスの開発を進めていく。

 【滞在価値】

施設内では、サウナ・水風呂、水盤での水遊び、アウトドアディナー、焚き火、手持ち花火などのアウトドア体験を楽しめる、自然の中でのチルな時間を提供する。客室は2人利用に最適な部屋づくりを行い、宿泊料金を1泊1〜1.2万円 / 人(税込)前後の手頃な価格帯にすることで、恋人・夫婦、友達同士の「日常デート以上・記念日旅行未満」の利用を見込む。

また施設は公共交通機関でのアクセスが可能。高松駅から特急列車 約30分でアクセスでき、大阪・神戸方面からの高速バスが停車するバスターミナルも近くにあることから、自動車免許を持たない、自動車免許を持っているが運転が苦手なミレニアル世代などの利用を見込む。

 【施設概要】

・施設名    :CRAFT HOTEL 瀬戸内

・客室数    :35室(シングル8室、ツイン9室、ダブル9室、クイーン5室、メゾネット2室、和室2室)       ・開業予定日 :2024年1月下旬(予定)

・宿泊料金(予定):1人あたり1泊 1万円〜1.2万円から(朝食・夕食は別途オプション、季節変動あり)

全35部屋の客室は、複数の内装を用意。自然のあたたかみと瀬戸内の海・空を連想させるブルーをモダンに取り入れたシンプルな客室をはじめ、温かみあるオレンジ・ブラウン・ホワイトの配色で居心地よく仕上げたナチュラルな客室、落ち着いたグリーンに果実やオリーブを思わせるくすんだイエローやグリーンを差し色で取り入れた客室など、お好みの内装をお選びいただける。

共有スペースで過ごしたあと、客室に戻ればプライベートな時間。恋人・夫婦、友達同士で思い思いの時間を過ごしてもらう。

◆ リノベーション工事 スケジュール(予定)◆

・工事期間:9月中旬着工〜12月下旬  ・開業:2024年1月下旬

リニューアルオープンに向けて投資を行い、オープン後初年度売上は1.6億円を想定。30名以上の雇用創出を見込むとともに、オープン後もリノベーション未着手のフロアを客室化するなど追加投資を行い、収容人数を広げることでさらなる雇用や、交流人口の創出、地域への経済波及を目指す。

また、東アジア地域のインバウンド観光客を中心に”瀬戸内”の知名度が上昇しており、香川県においてはアフターコロナでのさらなる訪問者数の大幅な増加が期待されている。特に、2025年に開催される瀬戸内国際芸術祭、大阪関西万博ではインバウンド観光客を中心にイベントを起点とする京阪神・四国エリアでの回遊旅行が期待される。そのような条件のもとで2025年の売上高2億円超を目指して、東かがわ市にも人流を生むべく国内外への情報発信を積極的に行なっていく考え。

◆ 東かがわ市について◆

香川県東かがわ市は京阪神エリアから車で2時間、高速道路でアクセスしやすい立地であるものの、大阪⇆高松間における通過地点という位置付け。足を止めて、旅の目的地となるような宿泊施設が少ないため滞在時間の延伸が観光課題となっている。一方、東かがわ市は、少雨で晴天率が高い気候、波が穏やかで透明感のある綺麗な海をもつ瀬戸内海沿いにある複数箇所のビーチ、日本の原風景が残る豊かな山々と里山、温泉などの自然資産、シェアNo.1の手袋産業などの産業、讃岐うどん、養殖ハマチや和三盆などのご当地食材など、ローカル感のある魅力的な観光素材が点在している地域でもある。

「三本松ロイヤルホテル」は、瀬戸大橋開業後の需要を見込んだ地場の企業が1989年に開業したシティホテルでした。当時は観光の受け皿かつ、産業の中心地としてのビジネス利用、地元の方にはチャペルでの結婚式や宴会利用などで賑わっていた。しかし、東かがわ市の人口減少などで需要が低下、そしてコロナ禍で追い打ちをかけられるように2020年6月に惜しまれながら閉鎖。閉鎖後は、三本松商店街の飲食店からは「宿泊施設がないことで市外からの集客は難しくなった」という声も聞かれる。

◆ 「CRAFT HOTEL(クラフトホテル)」で全国的な地方地域の観光課題を解決◆

宿泊施設が少ない地域では必然的に訪れた人の滞在時間が少なくなり、地域の魅力を伝え、楽しんでもらうことで地域の経済を回す機会が減ってしまっている。しかしながら、東かがわに限らず、観光振興には宿泊施設が必要な一方で、特に過疎地域においては閉鎖・廃業する宿泊施設は増加傾向にある。

紋切り型の宿泊施設ではなく、地域の特徴やその地域ならではのアクティビティを織り込んだコンセプトを掲げて施設開発・サービス開発を行い、手頃な値段設定とオンライン上での戦略的な集客が実現できれば非観光地でもお客様の目的地となるホテルになることができると考える。

そこで、地方自治体との取り組みとして全国で展開してきた、グランピングブランド「ザランタン」の企画・運営で培ったノウハウや、株式会社ダイブの人材アセットを生かし、官民問わない遊休ホテルを活用した「CRAFT HOTEL」ブランドの展開を開始していく。民間・行政問わず、遊休物件をただのホテルではなくひとつひとつを小さなこだわりのあるホテルとして再生させるべく、手作りのあたたかみを感じる工芸品の意味をもつ「クラフト・CRAFT」と名付け、その地域ならではの体験を織り込んだ目的地になるコンセプトホテルの全国展開を加速させていく。

株式会社ダイブは2019年8月〜2023年1月まで東かがわ市の公共の複合施設「ベッセルおおち」の遊休地と既存ロッジ・ログハウスを活用し、「ザランタン」ブランドの旗艦施設『ザランタン東かがわ|ベッセルおおち』としてグランピング事業を展開してきた。

都市部からのアクセスが良く、魅力あふれる東かがわ市に自然・体験・食・文化を織り込んだ「グランピング」という新たな旅行スタイルを取り入れた旧「ザランタン東かがわ|ベッセルおおち」は、わずか3年半で予約が取りづらい四国屈指の人気宿泊施設にまで成長。事業を通じ東かがわ市の地方創生に下記のような貢献ができた。

◆ 定量的な実績◆

・ザランタン東かがわ|ベッセルおおち

・営業期間:2019年8月〜2023年1月(※現在は閉業)

・観光振興:累計約1.5万人以上もの宿泊者を創出

・地元への経済波及:事業売上高2.5億円超、経済波及効果約4億円

・関係交流人口の増加:「東かがわ市」の月間Google検索数

:2019年8月は1万回 → 事業開始後2022年8月には、月間3万回を突破(2.92倍)

非観光地とされてきた東かがわですが、観光地としての魅力とポテンシャルが高い場所であることを、グランピング事業を通じて実証できたことから本プロジェクトの構想が始まった。

2020年から培ってきた地元とのつながり・お客様とのつながりを「CRAFT HOTEL 瀬戸内」でさらに発展させていくことで、東かがわ市にさらなる賑わいを創出していく。

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