『かがわ成長する企業大賞』香川県内の 受賞企業3社が県知事より表彰を受ける。

特徴的な製品やサービスの開発などの優れた取り組みにより、成長続けている中小企業を表彰する「かがわ成長する企業大賞」の授賞式が2月27日に行われた。

今回、▽ものづくり部門:FGROW JAPAN㈱(高松市 船田裕亮社長)、▽商業・サービス部門:㈱白洋舍(高松市 鵜川俊英社長)、奨励部門:建ロボテック㈱(木田郡三木町 眞部達也社長)の3社が受賞した。

同日、会場となった県庁知事応接室には、池田豊人知事、船田社長、鵜川社長、眞部社長等が出席。

池田知事は「一層の産業振興を図るには新たな商品開発等を通じ、地域の課題解決・生産性の向上等に繋げることが重要視されるなか、この度の受賞を契機に、更なる地域経済の発展に寄与して頂きたい」と期待を述べ、各社代表に賞状を手渡した。

受賞企業の概要は次の通り。

FGROW JAPAN㈱:2001年の創業以来、国内トップシェアの寿司ネタ用エビ下降を主力に、瀬戸内産の水産物を原料とした加工商品の付加価値向上に取り組む。大学と協働した「エビ殻の除去技術」等の開発や、D2Cブランド「海老乃家」では、大手出版社とのコラボも実現した。また、ハラル認証を取得し、積極的に販路を拡大することで、売上と自己資本比率を向上させた。さらに、閉鎖循環型陸上養殖ユニットの導入・研究や、エビ殻を再利用した商品開発を進めるほか、工場内の電力は100%再生可能エネルギーを使用するなど、持続可能な取り組みに挑戦している。

㈱白洋舍:1929年の創業以来、充実した店舗網に加え宅配サービスを強化することで他社との差別化を図っている。2018年には、ホテルのリネンサプライ事業を開始、22年には、医療介護施設向けにユニフォームのレンタルサービスも開始するなど新サービスの開発・提供にも積極的である。また、温水洗浄時のボイラー排水の熱回収をおこなうことで光燃費や二酸化炭素排出量の削減に取り組み、環境負荷の軽減にも努めている。さらに、高齢者向けのおそうじ代行サービスや職場体験の受け入れなど地域活動にも貢献している。

建ロボテック㈱:2013年の創業以来、「世界一ひとにやさしい現場を創る」を事業ミッションとし、建設現場の課題を解決する省力化・省人化ロボットを開発・提供するベンチャー企業。製品発表後は、売上と従業員も増加し、会社の規模拡大を図っている。20年に製品化した「鉄筋結束ロボット」は、鉄筋を自動終息する高性能ロボットであり、国内外120箇所以上の現場で稼働実績がある。また、23年6月には遠隔操作の実証実験にも成功し、人手不足の業界の救世主として期待されている。

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