香川県の食品ロス削減、人材育成を目的とした教育機関向け課題研究プログラムがスタートした。
POP制作アプリのPOPKIT(東京都)、香川県農業協同組合、レデイ薬局、NTTドコモ四国支社が、ドコモの提供する食品ロス削減サービス「ecobuy(エコバイ)」を活用し実施しているもの。
エコバイを活用した課題研究プログラム実施は全国で初めて。
社会問題となっている食品ロス。県内では小売店での食品ロス発生割合が、全国に比べ高い状況にある。県は食品ロス削減推進計画で、2030年までに8千トンの削減を掲げる。
こうした背景があり、今回のプログラムは教育機関、小売店がエコバイを活用し地域課題の解決を目指していく。
学生と小売店がPOP、ポスターを制作。11月上旬よりエコバイを導入したJA香川県の産直市とレデイ薬局の一部店舗に広告物を掲示し、実施結果の分析を開始している。
参画している教育機関は坂出商業高、飯山高、大手前高松中、大手前丸亀中で、SDGs研究、市場分析、PRツール作成、実施結果の分析を担当。POPKITがPOP広告制作を支援。
11月6日には、大手前高松中の生徒が、ファーマーズマーケット讃さん広場滝宮店を訪問。共同制作した広告物を店頭に掲示した。
今後、分析結果に応じて広告物を改善し、消費者の食品ロス削減に対する意識醸成と行動喚起を推進する。
JA香川県は午後の売り場に並ぶ農産物を対象に、レデイ薬局は賞味期限に近い商品を対象に、エコバイポイントの進呈という特典を用意し、売れ残り商品の削減に努めていく。
今年10月にリリースされた食品ロス削減サービス「ecobuy」アプリは、ドコモ携帯以外でも利用可能。