【四国遍路】志度寺(さぬき市)が創建1400年 本尊の特別御開帳など記念行事開催へ

 625年の創建と伝わる、四国霊場屈指の古刹 さぬき市の第八十六番札所 補陀洛山 志度寺(十河彰澄住職)

 本尊の十一面観音菩薩、菩薩と同体とされる閻魔大王を祀る寺には、志度寺縁起絵図はじめ多くの文化財が残され、海女の玉取縁起には、開基とされる藤原不比等と地元の海女の悲恋、子、房前を思う母の愛情が描かれている。母の供養のため建立した「海女の墓」、子を思う母の何ものにも染まらない思いを表現した「無染庭」も文化財として守られている。海女の玉取縁起は、能や謡曲にも取り上げられていることから、能との縁が深い寺でもある。

志度寺では、創建1400年を記念し春と秋に本尊(国指定重要文化財)の特別御開帳と、記念行事をおこなう。

 春会期は4月26日〜5月25日で、次の行事が予定されている。()内は開催場所。

 4月26日(土)10時〜10時30分 開白法要(本堂)無料

 5月3日(土)・4日11時〜11時30分・14時〜14時30分 舞楽「蘭陵王」(書院)無料

 5月10日(土)10時〜10時30分・14時〜14時30分 子ども落語(書院)無料

 5月11日(日)13時〜15時 紫燈大護摩供養(弁財天堂前)護摩木1本500円

 5月11日(日)10時〜15時 記念茶会(書院)3,000円(御開帳入場料含む)

 5月18日(日)13時〜14時 ドローンレース(曲水式庭園)無料

 5月24日(土)は13時より、「初夏の宴 能へのいざない」が書院で披露される。高松市出身のシテ方観世流能楽師 怜以野陽子さんによる演舞で、羽衣伝説をもとにした作品を舞う。3,000円(御開帳入場料含む)。

 御開帳は期間中10時〜16時、拝観料700円。

 なお、記念事業の秋会期は10月4日〜11月3日となる。

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