人を育てる「褒める力」とは? 話題の教育研究家・菊池省三さんに学ぶ

メディアでも話題の教育研究家が特別講演

香川県三木町にある学習塾の「ネクストベーシック・アカデミー」(渡瀬将基学長)は先ごろ、「褒め言葉のシャワー」などで知られる教育研究家・菊池省三さんの特別授業を開催しました。

菊池式の教育法は、家庭や職場でも実践できるコミュニケーション術として注目を浴びています。

菊池さんの特別授業

菊池さんは元小学校教諭。独自の教育実践を考案し、数々の学級崩壊を再生させた人物です。その手腕は「プロフェッショナル仕事の流儀」や「世界一受けたい授業」などのメディアに取り上げられ、ご存知の方もいらっしゃることでしょう。

「褒め言葉のシャワー」とは?

「褒め言葉のシャワー」は、毎日ひとりの生徒に、クラス全員から褒め言葉をシャワーのように浴びせる取り組みです。褒められた子供は自己肯定感が高まり、自分らしく伸び伸び育つといいます。また、褒める側もポジティブな思考力が身につきます。

こうしてクラスに一体感が生まれ、深刻な学級崩壊がつぎつぎと再生されていったのです。

「褒める力」のヒント

そんな菊池さんから「褒める力」のヒントを得ようと、特別授業にお邪魔してきました。会場には元気な小学生が集まり、活気あふれる授業が行われていました。

「ある時、眠っていたゾウが、寝返りでネズミを死なせてしまった。このゾウは悪い?悪くない?」。
こう菊池さんが問いかける一幕がありました。

参加した小学生の多くが「ゾウが悪い」、「選べない」と答えるなか、一人だけが「わざとじゃないから、ゾウは悪くない」と発表。

すると、菊池さんは「みんなと違う意見を発言できたね。素晴らしい!」とその児童を称え、教室にはこの日いちばんの大きな拍手が鳴り響きました。

誰も取り残さない教育

菊池式の教育法では、「誰も取り残さない」ことを重視します。一人ひとりの行動や変化を見守り、認めて褒めることで、子どもの自己肯定感やチャレンジ精神が育つといいます。

「人がともに生きていく中で、最も大切な力がコミュニケーション力です」と力をこめる、菊池さん。

こうした人を育てる「褒める力」は、家庭や職場において、今後さらに必要とされることでしょう。

大人向けの講演会を開催

さらに詳しくお話を聞きたい!という大人の方に向けて、「子どもが輝く教育をめざして」と題した菊池さんの講演会が開かれます。気になった方は同学習塾までお問い合わせを。

開催日程:①10月18日19時~21時、②12月19日13時半~16時半。

会場:三木町防災センター

※新型コロナ感染状況により、開催日程が変更する場合があります。

問合せ ネクストベーシック・アカデミー 087-813-7275
info@nb-academy.jp

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