第6回四国おもてなし感激大賞2021 〜せとうち星山 寒霞渓スピリチュアルナイトツアー

四国4県の観光協会では、四国への誘客促進、四国観光の発展を図るため、観光関係事業者・施設に観光客からの感動を教えて貰うチラシを配布している。毎年、寄せられた意見から、大賞1点、準大賞3点が選出され、表彰し紹介する。

『おもてなし』に関する事業者等の意識、行動の向上を促進し、四国全体の『おもてなし力』の向上促進、四国への誘客、四国観光の発展を図るもの。

6回目の大賞は、愛媛県松山市の宿泊施設THE BONDS。チェックイン時刻より早く到着した利用者が雨天で困っているのではと、連絡しそのホスピタリティに推薦文が届いた。

香川県では、小豆島交通(株)と小豆島総合開発(株)が共同で開催した夜観光プログラム『せとうち星山 寒霞渓スピリチュアルナイトツアー』が準大賞を受賞した。ツアー後の熱いスープのサービスを行っていたが、参加した子供がこぼした時の咄嗟の応対が評価された。 非日常のツアーながら、直ぐに、秘密の場所といって手洗い場に誘導、新しいスープは、紙コップを二重にして、子供がこぼしにくいよう半量にして渡したという。子供の心に寄り添い予定外の星座紹介も行ったことで推薦文が送られた。

3月30日には、(公社)香川県観光協会の三矢昌洋会長が小豆島を訪れ、主催の2社に表彰状を授与した。三矢会長は、

「夜観光が小豆島では弱点と思っていたが、タッグを組んでの発想が素晴らしい。またスタッフの即座の対応が特に今回の表彰に繋がったと考えている」と、自身でもツアーに参加した思い出とともに語った。

小豆島総合開発(株)の佐伯直治社長は、

「コロナ禍に社員らの案で始まった企画。小豆島交通だけでなく、小豆島ナイトツーリズム協会の佐藤氏(妖怪美術館)や両備小豆島フェリーグループの葛原氏らの外部からの協力があってこそ開催出来た。弊社では、社員全員が救命救急士の資格を持ち安心・安全を第一に掲げており、その上での開催だった」と話した。

また小豆島交通(株)の中村彰紀社長は、

「瀬戸内の一番高い場所から星を眺めるツアーは、大好評であった。受賞に満足することなく『おもてなし』を継続していきたい」と話している。

開幕したばかりの瀬戸内国際芸術祭2022においても、作品が寒霞渓山頂に設置され、小豆島の東海岸にあるアジアアートの拠点、FUKUTAKE HOUSE間にシャトルバスが一日5便(会期中毎日)運行される。新緑シーズンを迎える寒霞渓の魅力とともに、アート、そしてスタッフの『おもてなし力』を体感してみてはいかがだろうか。

県内各地のソメイヨシノシーズンは後半戦だが、寒霞渓山頂、四方指から見渡す山桜がそろそろ見頃を迎えている。リピーターには紅葉シーズンより人気の新緑も日々、色を深めている。

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