“脱・お城形店舗”でリニューアル!  カフェのようなログハウスも登場  《 メガネの三城 》

ファストファッションの流れで競合が激化するなか、昨年90周年を迎えた老舗めがね店も、魅力的な店作りを目指し、改革を断行中だ。「パリミキ」「メガネの三城」を展開する㈱三城(本社:東京都 澤田将広社長)は11月18日、旧国道11号線沿いの「メガネの三城 坂出店」(坂出市久米町一-一)をリニューアルオープンした。

新店舗はこれまで同社のトレードマークとなっていたお城の形ではなく、スッキリとスタイリッシュな外観。店内は天井が高くインダストリアルな雰囲気が漂う。デッキと広い駐車場を備え、お洒落で落ち着きのある空間に仕上げた。リニューアルで古めかしいお城形店舗のイメージを払拭し、昨今の格安メガネチェーンの台頭で競争が激しい若年層の獲得を狙う。

同社は今年1月にも、丸亀店(丸亀市田村町五三〇-一)を四国初のログハウスタイプの店舗にリニューアルした。全国で11例目の取り組みだ。一見すると眼鏡店とは思えない外観の隠れ家的な店舗。木の温もりを感じるカフェのような建物は、眼鏡店の「入りにくい」印象を打ち破る。ゆったりとくつろげる空間を演出し、癒しを意識した設計にすることで、メガネ選びの楽しさを提供する。

魅力的な店作りを追求しないと実店舗は生き残れないと、同社では国内の6割を占める郊外店を家族向けに、ログハウス風店舗に3年前から再生を始めた。国産の質の高い商品とサービスの提供とともに、地域と客層に合わせた店作りに注力し、リブランディングに挑んでいる。

坂出店の藤田詠二店長は「リニューアル後の店舗には、土日を中心にファミリー層やファンション性を重視する来店者が増えた。弊社が長年培った技術とノウハウで、お客様の困りごとの解決に役立てるよう、丁寧なカウンセリングを大切にしていきたい」と話している。

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