【映画撮影で復活した伝統行事】香川県・小豆島で虫送り 美しい棚田の夏景

映画『八日目の蝉』をきっかけに復活した虫送りが、小豆島町中山で3年ぶりに開催された。  稲につく害虫を炎で追い払うこの行事は、映画で広く知られるようになり、また当日申込みで、誰でも参加できることもあり、全国各地から訪れた人で賑わった。

火手(ほて)と呼ばれる竹を割ってタオルを詰めた松明は、400本用意され、全て使用された。炎とともに棚田を歩く人だけでなく、観覧者を含めると約900名が参加した。

中山自治会の箭木宏中副会長は当日、受付をしており  「レンタカーで訪れた人のほか東京、福岡など県外ナンバーの車が多く見受けられた」と話しており、久しぶりの幻想的な風景の復活を喜んだ。

虫送り前に、自治会はじめ地元有志らで作られる火手は、2年開いたことで、初めて作る人も多く大変だったという。材料となるタオルは国民宿舎小豆島等宿泊施設から寄付されている。

井口平治自治会長は、 「今年は若い人が新しく参加してくれた。来年以降も中山の虫送りを続けて行きたい」と話している。

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