【高松タクシー協会】たくたび エリアを県全域に拡大 〜利用者数 昨年度を上回る 

県外から仕事や観光で香川に訪れた人の旅先での隙間時間に、運賃を通常より安くしたタクシーで観光スポットなどをめぐってもらい地域の活性化につなげようと、高松タクシー協会がおこなっている「たくたび高松」

2021年度から運行を開始しており、昨年度からは、国の補助金を受けて、半額の運賃で運行する実証運行をおこなっている。今年度も5月から実証運行を開始する中、観光シーズンを迎え、本格的な稼働が始まっている。

昨年度は9月から翌2月までで のべ約560人が利用したが、今年度は9月下旬現在で、のべ約620人が利用するなど、運行期間は異なるものの、すでに昨年度の利用者数を上回っている。現時点では、6割ほどが県外からの利用客で、中にはアジアや欧米などの外国人観光客の利用もあるとのこと。

 また、今年度は、コロナが5類に移行し、国内外から観光客が戻ってくることを見込んで、たくたび適用エリアを県全域に拡大した。これまでは、高松市内中心だったが、客からの「父母ヶ浜に行ってみたい」などの声を受け、東讃、西讃、中讃にも足を伸ばせるようにした。

1日あれば、タクシーで県の端から端まで回れる日本一コンパクトな香川だからこそ、同じ時間でも幅広く色んなところに訪れる事ができるのは強みと言えそうだ。

 同協会では、県内を幅広く楽しんでもらうことができ、客からも好評とのことで、エリア拡大の手応えを感じている一方で、たくたびの認知度をより向上させたいと考えている。
同協会の川﨑武文会長は「今人気の西のエリアの観光地などを目当ての方も結構いらっしゃるので、そういう方からすごく喜んでたくたびを活用して頂いています。

今後、SNSを活用したPR、宣伝活動に特に力を入れていきたい、昨年も利用客にインスタグラムをあげてもらうという取り組みをしたものの、思うように広がりを持たせられなかったので、若い世代が利用しているSNSを研究して、どういう形で訴求していくべきかを見極めたい」と話している。

 たくたびは今年12月中旬まで運行する予定で、同協会では、秋の行楽シーズンやインバウンドの回復などから、今年度は昨年度のおよそ2倍の、のべ約1000人の利用を見込んでいる。

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