1973年、坂出市のみかん農家、小原幸晴氏のみかん畑で栽培していた品種、宮川早生から、果皮の紅色が濃いみかんが発見された。枝が割りという、よくある突然変異ではあったが、香川県農業試験場などでの調査後、「小原紅早生」と命名され、1993年に香川県のオリジナル品種として品種登録された。また、2017年には、地理的表示(GI)保護制度に登録された。
「今年は、夏の雨量が少なく、小ぶり傾向ですが、味や品質は良好。他にはないみかん、全国的に広がって欲しい」と坂出共撰みかん部会、高松坂出地区果樹青壮年部の藤井宏二郎副会長。藤井副会長は、坂出市大屋冨町で、みかん栽培を継ぎ5年目。
県ではさぬき讃フルーツとして秀品・優品ランクで、糖度が11、5度以上を認定している。認定生産者は県内4団体でいずれもJ A部会。今年は表年で豊作が予想される、おめでたい紅色のみかんで年末年始に贈答や家庭用で楽しんではいかがだろうか。
12月2日(土)9時〜12時には、第11回「小原紅早生みかんまつり」が 坂出みかん共撰場(坂出市高屋町1134-1)の北側駐車場で開催される。