【香川県三木町】郷土の偉人の功績を後世に伝える 修復を終えた三木茂博士生家跡資料館で竣工式

メタセコイアの命名者で、世界的植物学者の三木 茂博士。

1901年、現在の三木町鹿庭に生まれ、香川大学農学部の前身にあたる木田農林学校から、盛岡高等農林学校、京都帝国大学理学部へ進み、植物化石の研究で数多くの功績を残し、1974年惜しまれつつ研究者人生の幕を下ろした。

博士生誕120周年、メタセコイア論文発表80周年のメモリアルとなった昨年は、全国各地で企画展や展示、記念講演などが開かれた。

功績を伝え残そうと、地元の有志が協力し、博士の生家跡にある蔵(三木町鹿庭一四九六-三)を資料館にして、1999年より貴重な資料を伝えているが、老朽化した蔵は内外装ともに修復なしでは維持できない状況に陥っていた。

2年前から資料館の保存維持管理にボランティアで取り組む、三木茂博士生家跡資料館を守る会(佐々木信行会長=香川大学名誉教授)では、メタセコイア友の会・三木(高橋由美子代表)とも連携し、今年に入り修復のための慕金活動をスタート。目標額に達したことから、外壁や内部の改修に着手。このたび完成し竣工式を開いた。関係者、来賓ら約30名が現地に集まり、綺麗に甦った資料館を前に喜びの表情を見せた。

式典で佐々木会長は「元の蔵の様子が復元された立派な資料館となった。三木茂博士も喜んで頂いているはず。この資料館、公園を守って、多くの方に来て頂けるよう啓蒙活動を続けていきたい」と話した。

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