香川、徳島、愛媛でコンビニエンスストア「セブン-イレブン」を展開するアイル・パートナーズ㈱(高松市 加藤美有紀社長)はこのほど、「創立30周年記念式典・祝賀会」をことひら温泉 琴参閣 ことひら座にて開催した。
同社は、創業者である真鍋康彦氏(高松琴平電気鉄道㈱相談役)が1964年に香川日産自動車㈱へ入社。1993年に新事業を模索するなかで、当時の㈱サンクスアンドアソシエイツよりコンビニ運営の提案を受け、翌年の1994年に「㈱サンクスアンドアソシエイツ東四国」として設立。
香川一号店として「屋島西町店」、徳島一号店「助任橋」をオープン。僅か6年で出店100店舗を達成し、サンクスエリア本部13社のうち10番目のスタートだったが、売上高では全国1位を達成し、事業は大きく発展していった。
2001年に高松琴平電気鉄道が経営破綻した翌年、真鍋氏の能力と実績を生かし、ことでん再生会社社長に就任に伴い、現会長の真鍋洋子氏が二代目社長に就任した。
2012年に真鍋康正氏(ことでんグループ代表)が社長に就任後、競争が激化するコンビニチェーンに対抗するため、セブン-イレブンへの転換を決断。業界最大手の力を地域に生かすことが重要だと考え、2013年にセブン-イレブン・ジャパンとの法人契約締結を機に「アイル・パートナーズ㈱」へ社名変更。
2024年には、真鍋康彦氏と真鍋洋子氏の長女である加藤美有紀氏が五代目社長に就任した。
記念式典には、多くの来賓や関係者等が出席。
加藤社長は「設立以来、創業者が唱えてきた『共栄共存』を第一に本部・弊社・加盟店の皆様とともに発展を目指し、お互いの信頼のもと歩んできた。これからも社員一同、一丸となり全てにおいて誠実に取り組み、地域に寄り添い、変化に対応しながら地域で一番のお店を目指していきたい」と挨拶。
同社のこれまでの歩みを振り返りながら、セブン-イレブン・ジャパン関係者や加盟店オーナー、社員、地域の顧客に向けて感謝を述べた。
続いて、久鍋研二社長(㈱セブン-イレブン・沖縄)や、福島一晃ゾーンマネジャー(㈱セブン-イレブン・ジャパン岡山・四国ゾーン)、前代表の真鍋康正氏が登壇し、同社の周年を祝った。
祝賀会開会の辞では真鍋会長が登壇。「収益は大切であるが、店舗の『安全性』も重要」と述べ、約20年前に早い段階から全店舗の駐車場に車止めの設置に努めてきたことを振り返りながら「今後も未来に向けて前へ進んでいきたい」と思いを新たにした。
その後、青梅絋明社長(㈱岡本酒店)の乾杯の発声とともに開宴。ライブショーや永年勤続表彰がおこなわれ、参加者は更なる発展に向けて親睦を深めた。
現在は高松琴平電気鉄道をはじめとする「ことでん」グループ及び香川日産自動車㈱のグループ企業として、コンビニエンスストアをはじめ、鉄道、自動車販売、駅ビル管理、ゴルフ場の経営等、グループ全体で社会インフラを支えている。
コンビニ直営10店舗、加盟店100店舗の企業へ成長し、今後もオーナー・社員とともに、地域になくてはならない愛される店づくりを目指していく。