大手衣料品チェーンの「ユニクロ」は11月13日、社会貢献活動の一環として、ゴミ拾いとスポーツを融合させた競技「スポGOMI✕ユニクロ」をユニクロゆめタウン高松店にて開催。学生や親子連れなど17チーム、約40人が参加しました。
海洋ごみの約8割は町からやってくる。そんな環境問題を身近に感じ、ゴミを減らす行動につなげてもらうことが狙いです。
豊島をはじめとする瀬戸内海の自然環境を守るNPO法人「瀬戸内オリーブ基金」を20年にわたり支援するユニクロ。高松での開催に際し、瀬戸内の海洋ごみ対策プロジェクト「瀬戸内オーシャンズX」と連携しました。
この「スポGOMI」は(一社)ソーシャルスポーツイニシアチブ(東京都 馬見塚健一代表)が2008年に始めた活動。企業や団体が取り組む従来型のごみ拾いに、「スポーツ」のエッセンスを加え、今までの社会奉仕活動を「競技」へと変換させた日本発祥の全く新しいスポーツです。
参加者は3人までのチームにわかれ、30分の制限時間内で集めたごみの量と質でポイントを競い合いました。
香川大学チームの中村梨聖さん(創造工学部1年)は「防災や気候変動について学ぶなか、ごみ問題に関心を持ちました」と参加のきっかけについて話しました。
同メンバーで、実家は豊島の「いちご家・多田農園」という多田隆太郎さんは「豊島の産廃問題を広い規模で捉えると、自分たちの経済活動の結果だと感じています」と真剣な面持ちで述べました。
ユニクロは2001年に「社会貢献室」を発足。以降、災害時の衣料支援や障害者雇用、難民支援など、多くの社会貢献活動を推し進めています。
ユニクロのシェルバ英子さんは「お客様とユニクロ店舗が一体となって地域の美化に取り組むことで、環境問題を”自分ごと化”していただければ。社会の持続的な発展に寄与できるよう、今後も活動を継続していく」と話しています。
状況を見ながら来年以降、全国各地に「スポGOMI✕ユニクロ」を拡大していく考えです。