自分自身をコントロールする能力、他人とかかわる能力を合わせて行動する能力「ライフスキル」。
子ども達に社会の一員として必要なライフスキルを学校で身につけてもらうため、世界約120の国の教育現場で採用、実施されているのが「ライオンズクエストプログラム」だ。教育機関のクエストが開発、ライオンズクラブが世界中で普及活動を進めている。
子どもや青少年と接する教員などを対象としたプログラムで、ライフスキルが学習できるカリキュラムと、教材と指導法を使い教育活動への活かし方を学ぶワークショップ(研修会)がある。ワークショップでは、学校や地域の課題を中心にライフスキル教育とライオンズクエストの基本、実践を学ぶ。一言で表現するなら「先生が使う台本」。
先ごろ、高松東ライオンズクラブ(南原義秋会長)が中心となり、ライオンズクラブ国際協会336-A地区会員を対象にライオンズクエスト ワークショップが開催された。
高松東ライオンズクラブでは今年8月、県内の教員向けにワークショップ開催を決めており、クラブメンバーのライオンズクエストへの理解促進を目的に開いた。
ライオンズクエスト認定講師の横田秀策氏を迎え、実際の教材や手法を使い、プログラムの考え方や指導スキルを学んだ受講会員からは「子どもたちに身につけて欲しい力を、生徒主体で大人も一緒に学べるプログラムだった。具体的には、友人などからアルコールや薬物への誘いがあった時に、どういう心持ちでいれば自分を励まし上手く断ることができるか。これには少し訓練が必要ですが、自然にできるようになれば大人になっても必要な生きるスキルだと思った」、「私自身、受講前後で気持ちが全く違った。ライオンズクラブが支援する『強く生きるためのスキル』がつまったライオンズクエストを、香川の子育て、教育に携わる全ての方に届けたい」と声が聞かれた。