坂出市(有福哲二市長)では、民間事業者の知恵やノウハウ、資源を最大限活用する公民連携を軸とした魅力あるまちづくりに取り組んでおり、今年2月には「坂出市中心市街地活性化公民連携事業」に取り組む事業者を公募し、2グループが参加した。
8月末には優先交渉者を、大林組を代表企業とする、梓設計、四電技術コンサルタント、カルチュア・コンビニエンス・クラブ、JR四国不動産開発、穴吹エンタープライズの6社に特定した。提案価格は税込み139億8723万5900円。協力企業としてE-DESIGNが参画予定。11月には決定した企業との仮契約、12月の市議会後に本契約となる。
市では、JR坂出駅前エリア約4ヘクタールと西日本高速道路坂出インターチェンジ周辺の坂出緩衝緑地エリア約3.4ヘクタールを中心に両エリアが結びつくウォーカブルな再開発に取り組んでおり、2019年度からは中間にある坂出市民ホールの特定天井耐震改修などの大規模改修(2021年完成)、昨年にはホール前広場の整備、駅近くの公園「香風園」の整備をおこなった。
駅前は図書館を核とした複合拠点施設の建設が予定され、子育て支援機能やプレイルーム、カフェや物産販売所等などを設置し、オープンな空間で子どもや子育て世代に適した空間を目指している。
大林組グループでは、エントランス部分を最上階まで4層の吹き抜け構造にし、半階上下にずらしたスキップフロア形式を提案。そのほかの事業範囲は、プロジェクトマネジメント、企画、設計、建設、改修、維持管理や運営等。市では、2028年秋の供用開始を目指している。