香川県 商工労働部労働政策課では、働きやすい職場環境整備に努める事業所を顕彰し、地域への啓蒙と、企業の取り組みを後押ししている。
先ごろ、香川県庁で表彰式があり、池田豊人県知事が、優れた成果を上げた事業者に賞状を授与した。
令和7年度「かがわ働き方改革推進大賞」に選ばれたのは、㈱コスモ不動産(丸亀市 野津靖生代表取締役)。
同社は、繁忙期・閑散期に応じた営業時間の見直しを実施することで、時間あたりの生産性を向上。結果として、かつて必要だった「ノー残業デー」に依存せずとも、自然と残業が発生しづらい働き方が定着し、社員のプライベート時間の確保に繋げた。
女性活躍推進に積極的な取り組みをおこない「令和7年度かがわ女性キラサポ大賞」に輝いたのは、油圧ユニットの設計・製作を手掛けるユニコム㈱(多度津町 藤原康雄代表取締役)。

同社では、能力・意欲に基づく女性の管理職登用を本格化し、性別による役割の固定化を排したことで、ロールモデルとなる経営の中核を担い成果を上げる女性社員も誕生。また、従業員の生活と仕事の両立支援のため、子の看護等休暇や介護休暇について、日数等は法定通りだが、有給化により経済的不安を軽減し、安心して休暇を取得できる環境を整備した。女性のみならず育児・介護を行う男性からも「働きやすくなった」との意見が寄せられ、キャリア継続を可能にする制度として定着している。
男性の育児休業取得推進に積極的に取り組む事業者として、令和7年度「かがわ男性育児休業取得推進大賞」には、総合保険代理店の㈱アイネクスト(高松市 高橋健太郎代表取締役社長)が選ばれた。
育休取得中の社員の業務を請け負う社員の負担を軽減するため、代替手当を支給する制度を新設。この代替手当については、育休だけではなく介護・傷病による休業も対象としており、男性育児休業取得推進をきっかけに考えられた制度が、全社員が安心して長期休暇を取得できる環境の整備に繋がった。
各賞は、単なる制度導入の成果を評価するものではなく、企業風土そのものを変革しようとする継続的な取り組みを顕彰するもの。先進事例を可視化することで、県内企業の意識改革と実践を後押しする重要な役割を果たしている。
人材確保が重要課題となる中、働きやすさと働きがいの両立は企業競争力そのものを左右する要素といえる。今回受賞した3社の取り組みは、地域企業が自らの強みを生かしながら持続可能な組織づくりに挑む姿を示すものであり、県内全体へ波及していくことを期待したい。








