香川県出身の写真家・藤村大介氏による個展「シン・フウケイ」が、珈笛画廊ほのほ(高松市中野町一五-一〇)で開催された。
都市風景や建築を主題に国内外で活動してきた藤村氏が、新たな表現に挑んだ意欲作が話題を呼んでいる。
藤村氏は、日本写真芸術専門学校(東京都)卒業後、講師の紹介で故・植村正春氏の弟子入りし、植村正春写真事務所(㈲フォトグローブ)に所属。
「植村氏のもとで海外での撮影技術に加え、写真業界における立ち振る舞いや人脈形成を学んだ経験は、独立後の活動の礎となっている」と話す。
これまで世界遺産や名所旧跡、街並みやスナップをはじめ、「世界の夜景シリーズ」が大きな話題を呼び、当時まだ広く知られていなかった海外夜景の魅力を世に広めた。

本展では、光と構造を読み解く独自の視点を基軸に、地上と空からの視点を融合させた作品群を展開。新作では多重露光という技法を取り入れ、静止した時間と流動する時間が交錯する独特の世界観を表現している。見慣れた都市の風景が、時間と光の重なりによって新たな表情を見せる点も見どころだ。
長年培ってきた視点と技術に加え、新たなアプローチで「風景」の再定義に挑む藤村氏。本展は、写真表現の可能性と奥行きを改めて感じさせる機会となりそうだ。










