【出てこい次世代のアーティスト】来春、第5回高松国際ピアノコンクール開催へ

第5回高松国際ピアノコンクールは、新型コロナウイルスの新型株等の様子を見て3月15日〜28日に開催される予定。

日程は、3月15日〜17日に第一次審査、19日〜20日に第2次審査、22日〜23日に第3次審査、26日〜27日に本選、27日には結果発表と表彰式が行われ、28日に入賞者の演奏会となっている。 12月3日、かがわ国際会議場では、予備審査通過者の発表があった。26の国と地域から245名の応募があり、10月17日から21日にかけて高松市内で予備審査が実施された。

コロナ禍の審査ということ、また、応募者のレベルが高くなっていることで、審査はいくつかの変更点が設けられた。審査は全て映像による審査になり、日程も長引いた。今までの審査はエチュード2曲だったが、ベートベンのソナタが追加された。近年、技術が圧倒的に向上したため、技術だけでなくプレイヤーの音楽性、これまでの学びをより深く理解するためと審査員らは話している。 また、コロナ禍で演奏会やコンクールが世界中で中止になったこと、大変な時だからこそ渇望する熱い思いが感じられ、充実した審査だったという。

予選通過者は、国内外の16歳〜34歳、50名。日本人通過者数24名、外国人通過者数26名。  同コンクールは、2006年から始まり、優勝者は世界レベルでの活躍を見せている。国内外のピアニストの登竜門として認知されるようになり、世界音楽コンクールに加盟、国内3大コンクールと評されている。  本戦では、坂東祐大氏に委嘱したオリジナル曲『陸に浮かぶ船』が演奏される。建築家『丹下健三』の香川県立体育館にインスピレーションを受け作曲された。強弱やテンポの指定がなく、アーティストそれぞれの独自の音楽が期待できる。

高松国際ピアノコンクール組織委員会事務局の綾田裕次郎会長((株)百十四銀行 代表取締役頭取/写真)は、「開催方法の見直しも視野に入れなければならないが、出来れば生の演奏を楽しんで貰いたい」と話している。

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