JRホテルクレメント高松で5日、㈱イマジナ(東京都 関野吉記社長)主催の無料ブランディングセミナーが開催された。
2006年の創業以来、国内外2700以上の企業を相手にブランディング・コンサルティングを手掛けてきた同社は、全国各地で積極的にブランディングセミナーを実施。業種や業態は問わず、永続企業を目指すためのブランディング手法を広く伝えている。
講師を務めた関野社長は、人口減少が急激に進む日本でのビジネスの難しさに触れるとともに、日本企業と世界企業の時価総額を比較。米アマゾンやユニクロなど、世界で成功する企業の事例紹介を交えつつ、ブランディングに基づく組織改革の重要性を主張した。
「ポイントは社員の巻き込み方。社員に企業の想いを浸透させ、社員と共に企業のブランド価値を作ることが、他社との差別化や組織強化、採用強化につながっていく。ブランディングは未来への投資。5〜10年後の未来を見据えて、逆算の経営を進めるべき」(関野社長)
会場に集まった経営者らは終始熱心に耳を傾けており、セミナーの前後には、参加特典として進呈された関野社長の著書『Branding〜本質から学ぶ“付加価値”の意味〜』(プレジデント社)を読みふける人の姿も見られた。
講演を終えた関野社長は香川、高松という土地についても触れ、「地方都市は企業が少ないだけでなく、若者が活躍できる場が限られることが課題。後継者不足に悩む経営者は、幹部や役員に20代の若者を抜擢していくのもよいのでは」と持論を述べた。