「さぬきの酒で乾杯!」 3年ぶりリアル開催 【香川県酒造組合】 ※追記あり

10月3日、高松丸亀町壱番街前ドーム広場にて讃岐の地酒のPRイベント「さぬきの酒で乾杯!」が開催された。同イベントはコロナ禍のため中止が続いており、リアル開催は3年ぶり。かぐわしい香りが立ち込める中、約150名の参加者が県内6蔵の地酒の試飲を楽しんだ。

主催する香川県酒造組合の川人裕一郎会長(川鶴酒造㈱ 代表取締役)は、開会に際し「酒は人と人との潤滑油。その価値はリアルな場でこそ発揮される。このイベントが街で飲むきっかけとなり、新しい生活の中でも、日本酒を通じて様々な話をして頂ければ」と語った。

また岸本健治副会長(綾菊酒造㈱ 代表取締役)は、「コロナの影響があり、今回のイベントは誰もが待ち望んでいた感がある。香川には6つの蔵があるので、6蔵の地酒の味を確認し、その魅力を再発見して頂く機会にしたい」と力強く宣言した。

試飲チケットは3杯分500円と、6杯分1000円(特製のお猪口付き)の2種類を販売。岸本副会長の宣言に応えるように、ほとんどの参加者が1000円のチケットを選んでおり、早々に2枚目のチケットを買いに走る人の姿も見られた。

イベント中には、同日におこなわれた全国きき酒選手権大会香川県予選の表彰式も実施。末友敏郎さんと有村和彦さんの2名が、史上初となる満点のスコアを叩き出し全国大会への切符を手に入れた。優勝者を決めるため、急遽開催された2回戦でも満点で引き分けるなど熱戦が繰り広げられたが、3回戦にして僅差で決着が付き、末友さんが優勝したという。

イベントの最後には、全員での記念撮影や各蔵の地酒等が当たる抽選会がおこなわれ、会場は終始楽しげな笑い声に包まれていた。

<<2022年10月26日追記>> 

10月21日、リーガロイヤルホテル東京で第41回全国きき酒選手権大会が3年ぶりにおこなわれた。同大会は全国約1700の酒類メーカーが所属する日本酒造組合中央会(大倉治彦会長)が主催。日本酒の味や文化を知って貰おうと、1981年から開催されている。今年もアマチュアきき酒日本一を目指し、32都道府県から66名が参加。個人の部、団体の部、大学対抗の部の3部門でそれぞれ競い合った。
香川県からは、予選を勝ち抜いた末友敏郎さんと有村和彦さんの2名が出場。日本酒好きでも難関とされる筆記試験に加え、純米吟醸酒や大吟醸酒等、7種類の日本酒のきき酒に挑戦した。予選と同様、熾烈なバトルが繰り広げられたが、見事、個人の部で有村さんが初優勝団体の部でも香川県勢が全国3位に入賞し、ダブル入賞を果たす快挙を成し遂げた。有村さんは笑顔で大会を振り返り、「今後も日本酒を飲み続けます」と話している。
個人の部で初優勝を飾った有村さん(写真中央)
団体の部3位に輝いた、香川県代表の有村さん、末友さん
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