サンポート高松はもっと魅力的なウォーターフロントエリアに!〈かがわコラム〉

クリスマスのシーズンには停泊中のヨットの帆にイルミネーションが点き雰囲気を盛り上げる。瀬戸内対岸の兵庫県芦屋市にあるヨットハーバー「ベルポート芦屋」。

マスコミでもたびたび取り上げられ、日本で初めてのボートの係留施設が付いたウォーターフロント住宅として一躍有名になったところだ。まるで外国のTVドラマか映画の中の世界。

またここのもう一つの特徴は警備員の常駐するゲートを通らないと、住宅地の中に入る事の出来ない防犯タウンになっていること。敷地の周囲を高いフェンスが取り囲み、ゲート内のコミュニティーが完全に守られる設計となっている。これもまた米国ではおなじみの光景。ひとつのあこがれの形が詰まっている。

自分の所有ヨットが係留されたヨットハーバーに面するあこがれ

本場アメリカ・ニューポートビーチに本部のあるマリーナ運営会社が、芦屋市の海岸の埋め立て地に作った日本でのモデルとなる施設であった。規制の掛かっている公有地の民間利用という先進的な規制緩和の先取り事例となったこの施設以降は、新たに類似の施設ができたという話は聴かない。

ここにはマリーナ施設の他に結婚式場やショップ、レストラン、スパ・フィットネス施設などが連なり、外部からの利用者も訪れることが出来るエリアもあるため、ちょっとした名所になっている。

   民間の高松マリーナと浜ノ町のマンション群

決して富裕層をターゲットにすると言う訳ではなく、まだまだ欧米と比べ発展途上である日本の海洋性レクリエーション分野の強化を考えると、ここに先進的な考えを持つ欧米の開発モデルを取り入れるアイデアはどうだろうか。

日本列島は三方を海に囲まれ、気軽に海洋レジャーを楽しめる反面、海のおかげで日々豊かな生活を送ることが出来ているという生活面での享受する利点が優先している。豊かな暮らしにウォーターフロントの環境は欠かせないし、海外ではボートハウスに住むことはあこがれに近い。

高松市のウォーターフロントがあこがれになる

一時、使い方が宙に浮いてしまった県の施設であった高松市浜ノ町の大的場健康センターの跡地利用は、高松でもかつてない規模のウォーターフロント開発になると期待をした。しかし結婚式場や分譲マンション、介護施設が並んだ取り立てて特徴のある空間になった訳でなかった。今でも残念に思う。

しかし今度は老朽化のために隣にある屋外型の施設、高松市営プールがついに閉館するという。こんな素晴らしい場所はぜひとも周辺から人を呼べるようなものを作り、有効利用を検討していかなければ、高松市ならではのウォーターフロントとはならない。

市営のヨット競技場と浜ノ町のマンションエリア

天気のよい日、サンポート高松の赤灯台へ通じる突堤周辺のにぎわいは、すっかり高松の名物の光景となっている。

海とともに暮らす街の風景を高松市の代表的な風景として、更に認知を広げていくときに、市営プールの場所こそはもってこいとなりえるはずである。

隣には高松市のヨット競技場と大的場ビジターパースがある。その隣には高松マリーナ。瀬戸内海へ帆を繰り出すのにぴったりの都心(高松駅)に隣接した瀬戸内屈指の都心型のマリンスポーツ基地がある街は見渡してもそうないのではないかと思える。

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