【香川県高松市】より良い社会の実現に向けた アパート経営に注目

「社会の課題を持続して解決していくことが、より良い社会の実現に繋がると考えている」と話すのは、アパート経営の㈱住まいる工房(高松市)の泉 丈二社長。

同社は、不動産を活用して、生活基盤の要となる〝住〟に悩む人への支援活動や、地域の「お困りごと」の解決に取り組んでいる。

泉社長は05年に独立し、不動産業に加え、ホームレス支援団体でも活動。そのなかで、アパートに入居できない生活困窮者を目の当たりにし、これらの社会的課題の解決を目標に、2011年に同社を設立。

創業以来、不動産を活用した生活困窮者の受け入れ・支援活動を通じて地域の課題解決に尽力する。

現在では保有戸数約350室に広げ、入居者の生活を支援するなか、今年で創業11周年を迎えた。

現在でも、出所者というだけでアパートの入居が断られることが多い一方、再犯をいかに防ぐかということが社会問題となっている。

同社では、入居者の社会復帰や生活の安定化、身寄りのない人への「心のよりどころ」となるよう、事業を通じた社会活動に貢献。

「緊急時に病院へ繋げられたことや、孤独死を防ぐことができたことなど、事業を通じて入居者の方が当たり前の日常が送れる手助けになっていることにやり甲斐を感じている」(泉社長)

一方で、微罪の刑余者に対して、自立準備に関する事業を行い、当人の再起と社会の安全に寄与することを目的とするNPO法人自立準備ホーム香川「止まり木」の代表理事にも就任。

様々な団体等と連携しながら、フードバンク等の支援を行うことで、問題を抱える人達の人生の再出発に向けた支援活動にも取り組んでいる。

今後の事業計画としては、障がい者に向けた福祉事業での展開を視野に入れていると話す。

「若い世代の方にも、このような社会問題があるということを認識していただくことで、多くの方が課題の解決に携わってもらえるように努めていきたい」と、方向性は明確。  〝経世済民〟の精神で挑む事業展開と、人々の安定した生活を支える同社の活躍に今後も注目していきたい。

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