科学技術の力であらゆる環境問題を克服することを目指す株式会社ピリカ(東京都渋谷区、小嶌不二夫社長)が提供する、ごみ分布調査サービス「タカノメ 自動車版」が、ことでんバス株式会社(香川県高松市、石川雅章社長)に導入され、調査開始した。四国地方にて初の「タカノメ自動車版」の調査となる。
ピリカが開発・提供するごみ分布調査サービス「タカノメ」は、スマートフォンで撮影した道路や歩道の動画データを分析し、街中のごみの種類や数量を計測するシステム。画像認識技術を活用し、ごみの分布や深刻さを計測することが可能になり、歩いて調査を行う「タカノメ 徒歩版」は主に自治体や企業に導入され、清掃活動ルートの改善や、美化施策の効果測定等に活用されている。
ピリカは、更に、広範囲の調査を実施するための車載型サービス「タカノメ 自動車版」を2021年に開発。車のダッシュボードにタカノメアプリが搭載されたスマートフォンをおくことで、業務走行中に道路のごみの分布状況を調査することが可能になった。岐阜県や三重県をはじめとする自治体、また運送業や廃棄物処理業などを手掛ける企業を中心に導入が拡がっており、現在累計54万キロ走行し、データを収集している。
ことでんバスを率いることでんグループは「うみ・まち・さと – 心でむすぶ」をキャッチフレーズに、公共交通機関としての社会貢献活動を推進するべく、地方都市を支える交通インフラとして、電車とバスの乗り継ぎ等を効率化する路線の改善の取り組みなど、公共交通機関の活用によってCO2削減などの環境貢献も目指す活動なども展開してきた。
この度、タカノメ 自動車版の調査キットを、市内を運行する路線バスなど3台に設置し、香川県高松市内を中心に路上ごみ調査を行う予定。路線バスを運行しながら集めたデータを活用することで、高松市内路上ごみの現状や課題の発見を目指すとともに、自治体や市民の方々と一緒にその現状を共有し、ごみ問題を自分ごととして考える機会の提供や、新たな施策の検討や、ともに解決を目指す協働企画等も検討していきたいと考えている。