5月18日に瀬戸内国際芸術祭実行委員会第31回総会が開催され、実行委員、アドバイザー44名が出席した。 次回瀬戸内国際芸術祭は6回目。2025年に開催が承認され、引き続き総合プロデューサーに福武總一郎 福武財団名誉理事長。総合ディレクターに北川フラム アートフロントギャラリー代表が就任する。
北川総合ディレクターは、「次回芸術祭は、基本は変わらないが、各市町がやろうとしている事を瀬戸芸が一緒にやっていくこと、また瀬戸内は四国山脈と中国山脈の間全体が瀬戸内となると考え、工夫し1年かけて丁寧に方向を検討していく。作品だけでなく地域の魅力が世界的に広がり始めた。芸術祭はリピーター率4割、滞在日数は2、8日を超える。こうであると決めず、アーティストも多様であることで芸術祭は面白くなると考えている」と話す。
福武プロデューサーからは、「北川さんとも初心に帰り、もう一度地域でおこなう芸術祭のあり方を見直していこうと話している。今までは島が中心だったが、四国本土、本州本土側にも、地域振興、芸術振興、伝統文化の掘り起こしを広げていく。広げることが目的ではなく、地域を元気にすることが一番の目的。オーバーツーリズムへの受け皿としても考えている。香川県、岡山県、大阪万博からつながる地域の美術館7、8館とも交渉中。芸術祭はあくまでトリガーで、地域の人、企業が中心にとなって貰うことがこれから目指す芸術祭と思う。」。
池田実行委員会会長は、 「大阪万博との同時開催は、相乗効果があり嬉しい反面オーバーツーリズムが心配される。フェリーの積み残し等の交通問題もこれから準備したい。また外子国語対策もしっかりしなければならない。万博からは、万博への誘客を瀬戸芸側にも考えて欲しいと要請を受けている。地域とのつながりをより強め、地域産業、イベントと瀬戸芸の掛け算をより強化したい。具体化を図っていく。これまで以上の芸術祭になると今からワクワクしている」と語った。