【事業連携】四国電力株式会社と共同開発! 上下に加わる圧力から指を保護する 耐圧グローブ「PRESS GUARD」

株式会社ダイコープロダクト(香川県さぬき市、川北 康伸社長)は、指の圧迫事故や挟まれ事故の可能性を軽減する耐圧グローブ「PRESS GUARD(品番:PG-300)」を、2022年12月21日より二次予約受付を開始した。

耐圧性を有するグローブは既存の商品にはない新ジャンルのワークグローブ。特殊構造により上下に加わる圧力から指を保護する仕組みは特許取得済み。(特許第7065167号)

【耐圧グローブ「PRESS GUARD」開発の背景】

平成29年の厚生労働省による「建設業における挟まれ・切れによる傷病部位」の統計によると約64%が手と指に集中しており、四国電力の外注の建設工事においても指の挟み込み等の作業災害は例年発生しており、極めて防止が難しい災害だと認識があった。

この指の挟み込みによる災害要因は、不注意などのヒューマンエラーに起因しているため、注意喚起等のソフト対策だけでなく、安全保護具などのハード対策による安全対策の多重化が必要。市販の作業用手袋には指全体の挟み込みに対して有効な手袋(安全保護具)は存在していなかった。

このため、指全体への防護性能を備えつつ指の挙動や指先の感覚が阻害されない、耐圧性と作業性が両立した手袋の開発が急務だが、現状でも存在しない物の開発には時間が掛かり、四国電力内で構造を発明し、作業災害の防止を図ることとした。

考案された構造を有する手袋の開発を四国電力からダイコープロダクトに依頼され、同社が長年培ってきた特殊作業用手袋の製造技術が生かせる分野と判断し、共同開発することになったもの。

【耐圧グローブ「PRESS GUARD」の特徴】

(1) 優れた耐圧性:最大耐荷重400kg時は約4mmの変形量となり、手指の骨折・切断などの大きな怪我からの減災を図る。親指以外の4本の指にはそれぞれ3つの耐圧板を重なるように配置。特に指の第2間接にあたる部分には平らな状態ではなくコの字に折り曲げた状態の耐圧板を固定し、上からの圧力に耐えることができる構造にしている。

親指にはやや大きめの耐圧板を2枚配置し、表地側に用意しているタックの中に耐圧板を納めることでより安定した保護性能を実現している。

(2) 優れた操作性:手袋片手につき14個の異なる形状の耐圧板を配置することで、指の動きを妨げない構造を実現させた。(耐圧板はインナーに固定)

(3) 指先の操作性:最もこだわった機能のひとつ。耐圧板を配置した手袋でなおかつ裏地付きの手袋の割には指先の細かな感覚を損なわないように、型紙に工夫を加えている。特に指先に縫い目がないので縫い代が指先にあたることがなく、フィット感を高めている。

(4) 優れた防刃性:指部に配置されている耐圧板は金属製なので、刃物や尖ったものに対する防御性能も有している。(※刃物の当たり方にもより、完璧な防御性能を謳っているわけではない)

(5) グリップ力:作業時によく行う動作として「掴む」があるが、掴んだものが落ちてしまうと怪我や事故につながる。耐圧手袋の表地掌側には特殊開発のエンボス入りシリコーンレザーを採用しており、抜群のフィット感とノンスリップ性を実現している。なおかつ裏地と表地のずれ感を解消すべく、裏地掌側の表面にドット状のすべり止めプリントを施し、表地と裏地がずれる感覚を解消している。

(6) アウター交換式:アウターの摩耗が進行し手の保護機能が損なわれそうになったタイミングが交換時期になるが、表地のみを交換できるようにアウターとインナーを分離させている。裾部のマジックテープで合体させているだけなので、容易に交換が可能。

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