起業ができる複合施設オープン!「麦縄の里」で広がる”エシカルの輪”

コロナ禍を機に、人や環境に配慮した商品を購入しようという消費行動が世界的に高まっています。

この『エシカル消費』に取り組む複合商業施設が5月31日、「麦縄の里」(高松市東植田町1361 運営:まさご屋SUSURU 真砂泰介代表)内に誕生しました。

「まさご屋SUSURU」代表の真砂泰介さん。新複合施設にて撮影。

エシカルの考えを大切にする飲食店・雑貨店のほか、割安な賃料で出店できるチャレンジ店舗、レンタルスペースで構成されています。

▽広がる「エシカル消費」の輪

出店者は20代前半から30代のミレニアム世代&Z世代が中心。

「ほーぷバーガー」代表の沖田竜太郎さん。

最初に訪れたのは「ほーぷバーガー」。動物性食材を使わないハンバーガー店として、香川大学4年の沖田竜太郎さんが創業しました。「肉を使わないことで、健康や環境問題のことを考えてもらえるきっかけになれば」と話しています。

昨年から「麦縄の里」と連携している、人気の飲食店も参加。

地元の平飼いたまごを使ったシュークリーム店「ichi」、カヌレの店「shiro」、「クラッチコーヒー」が運営するコーヒースタンドがオープン。

地産地消の食材を使ったおむすび店「里のむすび」が初出店しています。

「ichi」の素材にこだわったシュークリーム

飲食以外に、顔がみえる作家のアイテムを揃えた雑貨店「真砂商店」も店を構えます。

エシカルの輪が広がることを願い、「誰もが手軽に挑戦できるように」とチャレンジ店舗を併設。こだわりを持つ作り手による、ポップアップ・ストア(期間限定店)も開く予定です。

▽買い物は「投票」

この施設を手掛けた「まさご屋SUSURU」の真砂さんは、小豆島の伝統的な手延べそうめんの製造・販売を行っています。

約10年前に小豆島から高松市東植田町に拠点を移し、夏は「流しそうめん屋」、それ以外の季節は「創作そうめん喫茶」を運営。手間暇かけたそうめんの美味しさが話題を呼び、たくさんの人が訪れています。

※今年の流し素麺は9月末までの提供です。

真砂さんは事業のかたわら、「流しそうめんギネス記録」へ挑戦し、こだわりの店だけを集めたマルシェを開催。持続可能なまちづくり・ものづくりへの取り組みを進めるなか、新施設の構想を温めてきました。

「買い物は投票です」。
真砂さんは、何気ない消費行動が、環境問題や食品ロスといった大きな社会問題と結びついていることを指摘します。

「次世代に残したい『衣・食(職)・住』の発信拠点として、誰もが挑戦できる場に育てたいですね」と未来を見据えています。


明るく開放的な施設は、㈱樹工舎(高松市 矢野智大社長)が設計・施工を担当しました。

※営業時間は各店舗で異なります。

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