週刊新潮の表紙でおなじみの画家・成瀬政博さんを迎え 6周年記念展を開催   《高松市・珈笛画廊ほのほ》

週刊新潮の表紙を担当する画家、成瀬政博さんの常設ギャラリーとして絵の販売やレンタルを行っている珈笛画廊ほのほ(高松市中野町15-10 二見尚子代表)が6周年を迎え、これを記念した「ロヒサマ・セルナ展」を開催した。

「ロヒサマ・セルナ」は、成瀬政博さんの名前を後ろから読んだもの。コロナ禍の中、成瀬氏が描き下ろした作品20点を期間限定で同ギャラリーにて展示。

成瀬さんも「こんなにたくさん絵を描いたのは、はじめて」と口にするほど、今回の展示会は初の試み。  開会の挨拶にて二見代表は「とにかく成瀬さんの絵が好きだという想いで6周年を迎え、これまでいろんな人たちと出会ったことで今日という日を迎えられました。

コロナ禍で自分と見つめ合って描かれ、週刊新潮の表紙とは違った成瀬さんの絵をじっくり見ていただきたい」  と述べ、これまでの多くの出会いに感謝を示した。

講演では、アートディレクターとして(独)国立病院香川小児病院で勤務する森 合音さんを迎え、医療の現場でアートを取り入れる「ホスピタルアート」について、これまでの事例を紹介。

森さんは徳島県出身。1995年大阪芸術大学写真学科卒業。2005年に富士フォトサロン新人賞、「Edge—境界」でエプソンカラーイメージングアワード・エプソン賞受賞。

「心の痛みとアート」をテーマに写真家として活動しながら、2008年より香川小児病院(2013年の統合により現在は四国こどもとおとなの医療センター)でアートディレクターを務める。

「病院でのアートは対話を通じて患者の方や医療スタッフの見えない想いを形にすること。病院にアートを飾るのではなく、病院づくりをアーティストや設計士、患者の方や医療スタッフなど、そこに関わる全ての人と一緒にものづくりするをすること」と語り、作品に至るまでの過程の重要性に触れながら、これまでのホスピタルアートの事例を紹介した。

その後、森さんと成瀬さんとの対談が開催されるなど、6周年に相応しい豪華な顔ぶれが勢揃いし、巧みなトークで会場を盛り上げた。

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