コロナ禍を乗り越えて、[寒霞渓ロープウィ開通60周年] 新緑の季節を迎える

 ゴールデンウィークに出かけた方も少なくないのでは。 瀬戸内海最高峰、星が城を含む寒霞渓は日本で初めての国立公園の一つとして 多くの観光客を迎え入れている。

去る4月3日、寒霞渓山頂では寒霞渓ロープウェイ開通60周年記念式典が開催された。

(画像2)  式典に当たり運営会社である小豆島総合開発(株)の佐伯直治社長は「元々は建設業であった会社で、ロープウェイの工事も手作りのようだった。オイルショック、寒霞渓へ至る道路の開通、SARS、コロナと経て、今ようやく少し回復の兆しを感じている。ロープウェイも還暦を迎えた」と挨拶した。

  参列した池田豊人県知事からは「60年に渡り、安全に運行して頂き、小豆島の貴重な財産を守り抜いて来られたことに敬意を示したい。小豆島には海と山の両方があり、特に紅葉の季節には瀬戸内海と紅葉が一緒に観られ、このロケーションがあるのは全国でもここだけ。この財産を今後も守り観光に寄与して頂きたい。国内外に向け、県でも島旅キャンペーンを予定しているがその核となるのが小豆島であり、ロープウェイだと考えている」と感謝の言葉を贈った。また、斉藤鉄夫国土交通大臣の手紙が、石原典雄四国運輸局局長から代読され、佐伯社長の長年の努力を労った。

県内各地から60を越す企業、団体が参列し、ソメイヨシノと山桜の観られる山頂のひと時を過ごした。懇親会では、一つにまとまった観光協会にも触れ、大江正彦小豆島町長が「無事故60年は、社員の献身の賜物。観光客が戻りつつある今、5月からは本格的に観光復活することを心から期待している。小豆島観光協会、小豆島町、土庄町、力を合わせて強固な地盤ができた。小豆島の再生、瀬戸内海初の国立公園、名勝寒霞渓を盛り返したい」と話し、岡野能之土庄町長が乾杯の音頭をとった。


山頂では、澄んだ空気のなか散策すると瀬戸内国際芸術祭作品にも出会える。  これまでに2355万人が訪れ、作品と調和する風景とロープウェイからの景観を楽しんでいる寒霞渓。30年前には、全国に2700以上のロープウェイが運行されていたが、現在ではスキーリフト等を合わせても82カ所となっている。

 

タイトルとURLをコピーしました