(有)井上誠耕園(小豆島町池田 井上智博園主)のオリーブ畑で、9月11日、今年最初の収穫が始まった。 昨年より5日早い収穫となったが、今年は雨量が多く湿度も高いことから、病気等の被害を避けるため、急遽、収穫日を早めた。
初収穫日も、雨天のなかの作業となった。
現在収穫の始まった品種はマンザニロ種。スペイン語で小さなリンゴという意味を持つこの品種は、丸みのある果肉が柔らかな品種。新漬けは、そのまま食べると渋くて食べられないオリーブの果実を、アク抜きし塩水漬けにしたもの。
毎年、(特非)小豆島オリーブ協会が10月10日頃に一斉に販売スタートの発表をしている。そのまま食べても美味しいが、炊き込みご飯や天ぷらにしても旬の味を楽しめる。このあとは、アザパ種の収穫も始まる。チリ原産で小豆島以外ではまだ国内では希少品種だ。果実は大きめでマンザニロ種と同様に新漬けに加工される。
井上誠耕園では、はち切れんばかりに、ふっくらと美しく鈴なりに実った果実を、一つ一つ手摘みで収穫する姿が見られた。小さな傷一つが加工の際に失敗の元になるため、新漬けように収穫される果実は、丁寧に扱われている。今後はオイル用果実の収穫も始まり、年内いっぱいは収穫と採油等の加工が同時進行でおこなわれる。