【香川県さぬき市】 “すなはまフェス” 海辺でTシャツが泳ぐ風景

10月末から11月初めにかけての1週間、さぬき市津田の松原を会場に、1枚1枚異なるデザインが描かれた数百枚の白いTシャツが砂浜を泳ぐ、Tシャツアート展が開かれ、多くの人が訪れた。

 これは、SDGsの意識を高めながら地域を活性化しようと昨年から始まった、すなはまフェスティバルの一環。

 会場には、2か月かけて全国から募集したデザイン画がプリントされたTシャツ約400枚が、ロープをそでに通してTシャツを干すように、100mほど4列にわたって展示された。

 空と海を背に、▽青空の下でひまわりが咲く様子や▽カニなどの海の生物が描かれたもの、▽お子さんが初めて描いた絵をプリントとしたものなど、様々なオリジナルのTシャツたちが、砂浜で海風にひらひらと舞っていた。

 砂浜を訪れた人たちは、1枚1枚、時間をかけてじっくり見たり、気に入ったものがあると写真におさめたりしていた。

 散歩で訪れた地元の女性は「バラエティに富んでいて見ていて楽しいです。中にはすごく手が込んだ作品もあって心に残りました」などと話していた。

 主催した実行委員会によると、期間中は天候にも恵まれ、県内を中心に広島や大阪などからも見物に訪れるなど約7000人が来場したとのこと。

 実行委員会委員長の田村美津子さんは「素敵なデザインが昨年同様集まったかなと思います。来場者の方が、1枚ずつTシャツのデザインをゆっくり味わっている様子が印象的でした。今後も、津田のファン、すなフェスのファンになってもらえるような、地域に愛されるイベントにしていきたい」と話していた。

 また、400枚の中から、すなフェス大賞として、ともに県内から応募した、奥田翔平さんの「さかな」と、吉見且人(まさと)さんの「空へ」の2作品が選ばれた。

Tシャツの1部は、アフリカなどの途上国にJICA四国を通じて寄付される。

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