【海のもしも】は 118番! 街頭での啓発活動実施し呼びかけ 《高松港など》

 「海のもしも」は118番。ご存じない方も多いかもしれないが、これは、海の事件や事故に迅速に対応しようと、海上保安庁が導入した緊急通報用の電話番号だ。導入以降、知名度が上がってきてはいるものの、110番などに比べれば知名度が低く、間違い電話なども非常に多い。

そこで同庁では、118番について、広く周知し正しく利用してもらおうと、1月18日を語呂合わせで「118番の日」と定め、毎年1月18日に全国で広く市民に向けての普及・啓発活動をおこなっている。

 今年、高松市内では、1月18日の朝、高松海上保安部の職員3人が高松港のフェリーターミナルやJR高松駅などで、118番について説明をしながら、フェリーを利用する乗客などに周知のリーフレット200部ほどを配布した。

 昨年、香川県を含む瀬戸内海エリアからの118番への架電件数は、全部で約2万7000件あり、そのうちの約3%にあたるおよそ800件が、実際に海難事故の救難や密漁事件の解決などにつながったとのこと。しかし、その一方で、残りの約97%は、間違い電話や無言電話などだった。

 高松海保の上ケ島(かみがしま)伸一 管理課長は、溺れている人がいたり船の事故や事件の発生などあったら、118番に電話をして海上保安庁にその事実を迅速に伝えてほしいと話すとともに、「実際の海難かどうか確認しなくてはいけないため、間違った場合は間違った旨を一言伝えてほしい」と話していた。

 今後も高松海保では、漁協などの関係者にもポスターを配布するなど、市民に幅広く周知活動をおこなっていく予定。

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