【香川県丸亀市本島】「本島湊圓」をきっかけに 島の関係人口の創出を

本島の港からほど近い場所に今年1月に開業した、「本島湊圓(ほんじまそうえん・丸亀市本島町七一二)」

オーナーは、鍼灸治療院の(有)カノークス(丸亀市)代表の藤井美香さん。

「父が本島出身で、幼いころから島にはよく遊びに行きました」と話す藤井さんは、叔母から譲り受けた150年前の古民家をリノベして、一棟貸しの宿泊施設にした。

現在、島の人口は260名弱、小・中学生合わせて8名。 かつての賑わいを知る藤井さんは、「“関係人口創出の宿”にしたいと思いました。瀬戸内海の島に泊まって帰るだけでなく、釣りや、お漬物作りなどを島の人と一緒に体験してもらい、交流が持てれば」と考えたそうだ。

もうひとつ、「移住体験の場」としても宿を活用。島に移住したい、都会と2拠点で仕事をしたいという人に“お試し移住”してもらえるよう、宿にはワンルームタイプの「離れ」もある。

将来的には、歴史的建造物をリノベーションした宿が点在するスタイル の「分散型ホテル(イタリアから始まった地域活性化の取り組みのアルベルゴ・ディフーゾ)」を目指しているそう。 また、イベントスペースを併設しており、宿泊施設以外にも、ワークショップなどの場を提供している。

900名完全予約制で開催した「第2回サワラ祭り」にもマルシェ会場として協力。歴史とアートが交差する本島は、若い人たちの情熱で再生されようとしている。

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