谷口建設興業㈱(高松市 谷口邦彦社長)と同社安全協力会(岩本和敏会長=㈱岩本ガラス顧問)はこのほど、谷口建設興業本社(高松市林町)にて「令和6年度安全大会」を開催した。
同大会は、厚生労働省が定める「全国安全週間」に合わせ、同社とその協力会社が一堂に会し、守るべき安全の基本事項を再確認するなどして職場の危険をなくし、労働者の安全と健康を確保しようと毎年開かれている。
安全大会は会場とオンラインで多くの協力企業等が参加。建築現場の「ゼロ災害」達成に向けて「安全第一」に対する意識をより高めた。
今年度における同社の安全スローガンは「高めよう一人ひとりの安全意識 ゼロ災職場はみんなの願い」。
開会にあたり大会委員長である谷口社長が登壇。「全国の建設業における労働災害は、減少傾向に歯止めがかかり増加の恐れがある。建設現場では高齢化が進み、熟練者が減少したことで不慣れな人材の参入によりますます危険度が高くなってきている」と警鐘を鳴らし、事業主・経営者の安全に対する積極的な姿勢と教育の重要性を話す。
続けて、「弊社では現場責任者としてゼロ災害の達成を目標に、リスクアセスメントの確実な実行等に努め、率先して労働者の安全と健康を守っていきたい」と、ゼロ災害達成の意欲を見せた。
安全協力会会長を務める㈱岩本ガラスの岩本和敏顧問は「谷口建設興業では、幹部社員の方々をはじめ安全協力会メンバーによる安全パトロールを実施している。これらの安全対策をおこなうことにより、より安全な作業環境の構築と作業員の安全意識の向上に繋がると考えている。
これまで積み上げてきた貴重な経験を、今後も安全作業の推進に発揮していただきたい」と挨拶した。
その後行われた安全優良協力業者の表彰では、土讃総業㈱(肥本辰五社長)、㈲雄興業(岡内誠司社長)、㈱アート・ウッド松川(松川 浩社長)、西村住宅㈱(西村郁也社長)の4社が選ばれ、各代表者に谷口社長から表彰が手渡された。
大会宣言では、㈲佐々木組の大住昌弘常務が参加者を代表し、「『ゼロ災害の達成』は、企業に課せられた社会的課題であり、職場にたずさわる私たち一人ひとりの目標でもある。
本大会を契機に、関係者全員が安全の基本原則を再確認して積極的に安全活動を展開し、災害のない明るい職場を築いていく」と誓いを述べた。
今年の安全講話には、建設業労働災害防止協会香川支部の岡川正夫事務局長が「建設現場における労働災害防止について」を講演。
近年における全国・県内の労働災害発生状況の推移を踏まえ、現場における「肩入れ時教育・送り出し教育・新規入場者教育」等の重要性を説明。
また、夏場における熱中症での事故の事例を上げ、発生要因・予防方法・適切な措置などを解説することで、建設現場における無災害意識の醸成を図る貴重な機会となった。