【ペットボトルキャップで途上国にワクチンを】60周年記念事業に取り組む高松東ライオンズクラブ

今期60周年を迎える、高松東ライオンズクラブ(十河孝浩会長)

 【全身全霊でWe Serve】「子供達の笑顔のため、そして本当に困っている人たちのための社会奉仕」をスローガンに掲げ、様々な記念事業に取り組む。

 教育現場への献本、聾学校・盲学校への屋外スピーカー、点字ライターの寄贈ほか、記念事業を実施していくが、活動の目玉のひとつが認定NPO法人世界の子どもたちにワクチンを日本委員会(JCV)が実施している、ペットボトルキャップの売却益を発展途上国へワクチンとして届ける活動のサポート。

 十河会長の経営する会社で、2年ほど前からボトルキャップを集めていたことから、クラブ事業として提案。会員の理解、協力を得て、キャップ回収に努めている。

 会長は「キャップを分別回収し再資源化を促進することで、CO2の発生抑制に寄与できると同時にキャップの売却益で世界の子どもたちの命を救える。ワクチンさえあれば救える命は年間150万人。時間にして20秒に1人と言われており、クラブの取り組みは地球環境やSDGs、そして未来ある子どもたちへの素晴らしい贈り物になる」と話す。

 ペットボルキャップ800個で約20円、1人分のポリオワクチンとなる。同クラブでは今年12月までに100人分、8万個のキャップ回収を目標とした。

 回収したキャップは、三木町内のリサイクル業者に持ち込み、その収益金をJCVを通じて支援する予定だ。

 その支援活動を知り、集荷して貯めていたキャップ、ボランティアの市民から預かったキャップを高松東ライオンズクラブに提供したのが、丸八商工㈱(高松市 八田憲明社長)

 段ボールや新聞紙など古紙回収をメインとしてリサイクル業を展開、資源回収ステーション「エコステ」で古紙のほか、アルミ缶、ペットボトル、古着などの回収、資源化を推進している。

 取締役の八田典子さんによると「半年ほどで集まったキャップが約90kgあったので、社会貢献に繋がるのであればぜひ活用して欲しいとお預けしました」とのこと。年末までに集まったキャップも提供するという。

90kgのペットボトルキャップは、数にしてなんと約45,000個。高松東ライオンズクラブにとっても大きな支援となった。

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