世界最大の旅行プラットフォーム「Tripadvisor®」(トリップアドバイザー、本社:マサチューセッツ州ニーダム、NASDAQ:TRIP、CEO:マット・ゴールドバーグ) は、日本を含む世界の旅行者への意識調査及びサイトの利用状況データをもとに、2024年冬の旅行動向について発表した。
意識調査の結果、この冬(2024年12月1日~2025年2月28日)海外旅行を計画していると回答した世界の旅行者の割合は昨年同時期と比べ21%上昇し、34%の日本人旅行者が海外・国内を問わず訪れたことがない場所への旅行を計画していると回答した。
旅行計画に影響を及ぼすマクロ経済的要因については、昨年に引き続き「ガソリン代やエネルギーコストの上昇」が日本人旅行者の懸念事項として1番に挙げられたが、今年は32%となり、昨年の52%と比べると低い割合となった。
次いで「景気による家計状況の悪化」が30%(昨年:40%)、「インフレ率の上昇」が28%(昨年:36%)、「円安」が18%(昨年:24%)と昨年と同じ事項が選ばれるも、どれも昨年と比べると懸念が低くなっている様子が伺える。
2024年冬の旅行状況トレンド
- 旅行の有無:今冬「旅行を計画している」と回答した日本人旅行者の割合は53%
- 旅行の回数:「1~2回」が87%、「3~5回」が9%、「6回以上」が1%
- 移動距離:国内旅行が86%、海外旅行が7%、国内旅行と海外旅行の両方が8%
- 旅行計画に影響を及ぼすマクロ経済的要因:「ガソリン代やエネルギーコストの上昇」が32%、「景気による家計状況の悪化」が30%、「インフレ率の上昇」が28%、「円安」が18%
- 旅行への出費:2023年冬の旅行での出費と比べ、2024年の冬の旅行では出費が「かなり増える」との回答が7%、「少し増える」との回答が28%、「ほぼ同じ」が58%、「少しまたはかなり減る」が7%
2024年冬 海外からの旅行者に人気の観光地(国内)
- 東京都
- 中央区(大阪府)
- 下京区(京都府)
- 富士河口湖町(山梨県)
- 箱根町(神奈川県)
- 中央区(北海道)
- 博多区(福岡県)
- 中京区(京都府)
- 北区(大阪府)
- 那覇市(沖縄県)
2024年冬 海外からの旅行者による回復傾向が強い観光地(国内)
- 浅草(東京都)
- 築地(東京都)
- 旭川市(北海道)
- 墨田区(東京都)
- 高松市(香川県)
- 江東区(東京都)
- 赤坂(東京都)
- 文京区(東京都)
- 岡山市(岡山県)
- 那覇市(沖縄県)
トリップアドバイザーが旅行に関する消費動向と各カテゴリーの人気ブランドを調査した「Brands We Travel With (旅行のお供ブランド)」によると、世界の旅行者の84%が旅行計画時や旅行中に電化製品、パーソナルケア用品、衣料品、ストリーミングサービス、ファストフード、金融サービスやモバイルデータ通信などの利用や購入を積極的に検討していることが明らかになった。調査の結果、旅行について考え始めるタイミングではストリーミングサービスが利用される傾向が見られ、旅行の意思決定におけるデジタルコンテンツの重要性を示唆している。また、計画段階ではモバイルデータ通信、予約段階に移行するにつれて金融サービスの検討率が上昇し、準備段階ではパーソナルケア用品、電化製品、スナック食品の購入検討率が高い結果となった。