さぬきうどんの品質向上と「さぬきの夢」うどん製造技術向上により製麺業の発展、県内小麦の利用拡大を目的に、令和6年度「さぬきの夢」うどん技能グランプリの審査が、10月16日、18日に開催された。主催は、県及び本場さぬきうどん協同組合、香川県製粉製麺協同組合。今年で46回目の開催となる。
今年は、ゆでうどん部門(87点)、さぬきの夢うどん製品部門(28点)に115点の応募があり、本選審査には計69点が進出した。 本選は、部門ごとにおこなわれる。
「ゆでうどん」部門には、さぬきの夢100%使用、概ね50%使用、概ね30%使用の3部。「さぬきの夢うどん製品」部門は生うどん製品、生うどんブレンド製品、乾燥うどん製品、冷凍うどん製品の4部で審査される。
さぬきの夢2000の開発者でもある、さぬきうどん研究会の多田伸司会長 が審査委員長を務めた。一般参加の審査員を含め両部門合わせ15名がそれぞれ審査にあたった。
両部門ともに、外観の色・光沢、形状にコシ、匂い・味をみる食味審査が評価される。個人のばらつきはあるものの、多田審査委員長は「普段、食べているうどんと比較して思ったままを他に左右されず審査して欲しい」と審査前に話した。
一般的には、明るいクリームイエローで光沢があり、肌荒れなく角が立ったうどんが良いとされ、コシは表面の滑らかさと芯の部分の違い、また県産小麦の持つ独特の香り、甘みが求められている。この両日の審査結果を受け、県では正く「さぬきの夢」が使用されているか等を調べる遺伝子検査をおこなったのち、11月中旬には、農林水産大臣賞をはじめとする22点の受賞が決定、発表される。