※表紙の写真は、贈呈式の会場内にある高松市水道資料館(記事後半に詳細)※
高松市内の水道工事業者でつくる協同組合、高松市上下水道工事業協同組合(高松市天神前5-30 松浦一郎理事長)が発足70年になるのを記念して、3月10日、高松市にある御殿浄水場内(高松市鶴市町1360)で、香川県広域水道企業団 高松ブロック統括センター(高松市防災合同庁舎 木本新吾所長)に記念品を贈呈する贈呈式がおこなわれた。
香川県広域水道企業団は、水道事業の広域化を図ろうと、県と県内16市町の水道事業を統合し5年前に設立された団体で、このうち、高松ブロック統括センターは、高松市、綾川町、三木町をカバーエリアとしている。両者は、市民が水を安心して使えるように普段から緊密に連携している。
この日は春の明るい日差しの中、関係者30人ほどが集まり贈呈式がおこなわれ、災害時などの緊急時に役立ててもらおうと、汚れた水から安全な飲料水を作ることができる緊急浄水器1基や給水タンク2基などの記念品が贈られた。
←緊急浄水器
浄水のしくみ→
高松市上下水道工事業協同組合の松浦一郎 理事長が「香川県広域水道企業団を通じて市民のために利用してもらいたい、これから先も次の時代へバトンをつなげて先人の意志も引き継ぎながら市民のために頑張っていきたい」と挨拶し、木本新吾所長に目録を手渡した。
これらの記念品は、浄水場敷地内にある高松市水道資料館内に展示され来館者が見学できるようにした上で、高松市内での災害時には速やかに使用できるよう備える。
▽”大正レトロ” 静かな人気撮影スポットに
式典がおこなわれた敷地内には、高松市水道資料館など全部で3つの建物があり、いずれも国の登録有形文化財に登録されている。最近、この場所が撮影スポットとして静かな人気を呼んでいる。ここは大正時代に香川県で初めて建設された浄水場。擬洋風建築といわれる建築様式で、壁は白色と水色の明るい配色でぱっと目を引く建物だ。
写真:高松市水道資料館
写真:当時の事務所
同館によると、大幅な改修工事後の2019年度以降撮影に訪れる人が増え、去年7月下旬から現在までに約1200人(3月16 日時点)と改修前の約2倍にのぼる。中には、栃木県など県外からの利用者もいるそうだ。結婚式の式前撮影や七五三などの記念写真を撮る人が多く、中でも、式前撮影としては、国の特別名勝 栗林公園と並ぶ人気とのこと。また、館内には江戸時代に水道管として使われていた木桶などの展示もあり、香川県の水道の歴史について学ぶこともできる。
(写真は江戸時代の木桶)
そのほか、資料館内には深さ約4mの地下室もあり、こちらも見学・撮影可能。大正ロマンあふれる空間で、特別な1枚が撮れそうだ。
施設の利用料は無料、写真撮影は事前申し込みが必要。詳しくは☎087-839-2711まで
写真は地下室