【国産ラム酒蒸溜所オープン】観光名所目指しクラウドファンディング実施

徳島・香川を中心に建築資材の販売及び自社施工を行う美馬産業(株)(徳島県徳島市 美馬宏行代表取締役)は、東かがわ市馬宿に「和三盆糖蜜」を用いたラム酒の蒸溜所をオープンするためクラウドファンディングを実施している。目標金額は1000万円。

 

県特産の和三盆糖は製造時に「糖蜜」と呼ばれる副産物が発生し、その多くが大量に廃棄されている現状を知った同社美馬代表が、糖蜜を原材料とするラム酒の製造を発案。

糖蜜の供給量が不安定という問題もあったが、和三盆糖製造の老舗(有)三谷製糖羽根さぬき本舗(東かがわ市馬宿 三谷昌司当主)や、三谷製糖の白下糖を使った梅酒を製造する西野金陵(株)(仲多度郡琴平町 西野寛明代表取締役社長)らの協力を得て、2019年に試作品を完成させた。以降は自社のオンラインショップ等で販売を続けており、さらに県内外の認知度を高めるべく、蒸溜所の建設に着手する。

集まった支援は、施設内の見学スペースやバーカウンターを備えた試飲スペース、製品を販売するショップスペース等の設置費用にあてることで、蒸留所を香川の新たな観光名所とする考え。なお目標金額に達しなかった場合は、事業計画を縮小して工事を進める。

支援者には蒸溜所で初めて作る「ホワイトラム」や、糖蜜をベースに作ったクラフトコーラシロップとラム酒のセット和三盆糖を使ったチョコレートとラム酒のセットなど、10種類以上のリターンを用意(5000円〜)。

美馬代表は「ラム酒は砂糖作りを行う地域で生まれたお酒。和三盆作りの盛んなこの地域に、なぜ存在しなかったのかと思う。今後も文化としてラム酒を残し、蒸溜所を文化発信の拠点としたい。まずは地域の方にこのラム酒を知って頂き、地域の方に愛される施設を目指したい」と力を込めた。 

クラウドファンディングの実施は5月22日まで。6月工事着工、12月開所予定。

タイトルとURLをコピーしました