【香川県小豆島】ラグジュアリーなうみべのひととき “おぼろととろろ” 〜(有)長瀬工務店 〜

夏の賑わいが落ち着いた小豆島の新スポット『おぼろととろろ』。6月末にオープンし、既に利用した人からの評価が高い。

(有)長瀬工務店(小豆島町池田 寺田佳久社長)が運営する一棟貸しで、敷地面積約190㎡、鉄骨2階建、延べ床面積は約280㎡。小豆島池田港から車で15分程。三都半島の海辺に面した立地からは、近くにある花寿波島(はなすわじま)と呼ばれる2つ連なった小島、絶景スポットも見ることができる。

花寿波島は、明治時代にここを訪れた新聞記者が命名したもの。初日の出のスポットとして、近年では島内宿泊施設から送迎車で初日の出を見にくる客も多い。また、晴れ渡った日には、遠く鳴門大橋も見ることができる。

この絶景スポットを独り占め出来る一棟貸しの宿は『おぼろととろろ』と名付けられた。元々、おぼろ昆布、とろろ昆布の製造工場跡で、近隣にはこの工場で働いていた人も多く、完成披露の際は、美しく蘇った建物に喜びの声も聞かれた。室内へは、正面玄関の他に海遊びをした後、脚を洗う場所やそのままバスルームに入れる入り口もある。

L D Kは、広々としており、同社のインテリアコーディネーターも務める寺田友紀取締役のこだわりが詰まっている。

「特にアイランドキッチンは家具会社と相談して、暗くなるとまるで部屋の中に大きな石の塊が浮いているように見えます。こだわり出すと止まらなくなってしまい、ここまでやったのだからと、妥協できなくなりました」と寺田取締役。

オーナーの寺田社長は「弊社は注文住宅を請け負っておりますが、ここを見て同じようにと言われる方もいらっしゃいます。ご予算の都合もありますので難しいこともありますが、問い合わせが増えました。建材等はほとんど自社のものですし、今後も2棟目、3棟目ができたら面白いなあと思っています」と話す。

 寺田社長は、釣りの趣味が高じて三都半島周辺で遊漁船の船長も務めている。希望があれば、近くの桟橋から釣り体験にも連れて行って貰えるとのこと。秋冬は鯛釣りが楽しめそうだ。  自分で釣った魚を船で捌いて貰う、また食材を持ち込んで自分たちで料理したり、テラスでのバーベキューも出来るほか、テイクアウトの相談も受けてくれる。

一泊6名で11万円(予約手数料・税込)。7人目からは一人1万円プラスで、10名まで宿泊可能。新しい事業に、施設だけでなく周辺、海辺の清掃等、大変なことも多いが、今は大きく開いた2階の窓から正面に見える初日の出が楽しみと、笑顔で案内してくれた。

タイトルとURLをコピーしました