観音寺市に大きな道の駅が出来る?産直機能を備えた観光市場🦐 《かがわコラム》

 今から10年以上も前に、南紀方面に旅行に行った際に、帰り、和歌山県の堅田漁協が経営する「とれとれ市場南紀白浜」に立ち寄ったことがある。一時は各地でとれとれの名称で多店舗化していた産直市場の代表的な運営元。本家本元があるのは白浜温泉の入り口の海沿いに敷地面積約5万平米、平成7年にオープンし年間300万人以上が訪れるという桁外れの規模を誇る観光市場である。

「とれとれ市場」は南紀観光のハイライトとして立派な役割を担う

海の近くを通る国道沿いでは、この地方で穫れる魚はもちろんのこと、全国からの魚の販売をメインに、このエリアのすべての物産品を取り揃えており、関西の一大観光地である南紀白浜の帰りは手ぶらでここに寄るだけで、お土産物をいっさい合切買いそろえることが出来る優れもの。

当時は高速道路も全通していなかったので、900台近くは駐車できる大型の駐車場も週末には常にいっぱい。中にはとれたてをすぐ調理して食べさせる食堂はもちろん、足つぼマッサージ店やこども広場まであり、隣には同名の立ち寄り湯もある充実ぶりは素晴らしい感じたものだ。

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メインの海産物通りはいろんな店が軒を連ね、だいたい試食もできるので見て歩くだけで楽しい。奥には大きな生け簀に魚が泳ぎ、買う気がなくても思わず買ってしまう熱気がある。まぐろ一匹の解体ショーも行われ、

ライブ感たっぷりの食のテーマパーク顔負けの楽しい道の駅を求む

観光の楽しみには温泉や綺麗な景色は必要だがそれにも増して、大人にはその土地ならでは食べ物を、食べたり買ったりすることが思いのほかうれしいもの。まちなかの小さい店ばかりでは充分にその土地のものを吟味できず、なにか物足りない気持ちになる。

その点ロードサイドにいろんな店舗がワンストップで揃っているところならば、ないものはない豊富な品揃えと、なんと言っても新鮮なお目当ての魚がありとあらゆる種類並び、値段も安くここで土産は揃って買えば、思う存分楽しめる究極のレクリエーションの場所となる。

 西日本最大級というキャッチフレーズが全くうそではなく実感できる。何か得した気分で家路につくことが出来、観光の最後に立ち寄るにはうってつけの場所。ゴールデンウィークや夏休みは別格としても平日でも、団体バスが多数横付けされているようで、白浜温泉の観光客の数から見ても売り上げはかなりのものではないかと思われる。ヒットコンセプトに間違いない。

以前から育てる漁業にも注力し、漁業の六次化にいち早く取り組んできた漁協。ネットショッピングの楽天市場でも同名で店舗を出店しており、産地直送のうえに“とれとれ市場”のブランド力が生きてくる。
コールドチェーンと言われる鮮度を落とさず遠くまで運べる技術を持っていることから、いろんなビジネスに発展させる土壌がある。その上で観光分野に進出しているので、多くの雇用を吸収して地域の活性化に果たす役割は大きい。
最後に一言
このビジネスモデルはどの港町でも展開出来るものだが、近くに観光地があれば尚更良い。お土産と食とプラスアルファに何を置くか。香川県でもようやく観音寺市でこの手の観光市場が計画の俎上に上った。せっかく瀬戸内海の豊富な魚があるのに勿体ない。是非、現在計画中の道の駅に観光市場やとれとれ市場の機能を付加して欲しいものである。

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