【人気の香川県】宇多津町、綾川町、三木町など都市周辺部のベッドタウン“町”が人気  〈いい部屋ネット街の住みここちランキング2021〉

 香川県内で「住みここちランキング」の1位になったのは大型商業施設や飲食店でにぎわい、短大などの文教地区、水族館などのレジャー施設が同居する香川県内最少の自治体でもある宇多津町。こちらは「住みたい街ランキング」でも3位に入っている。そして続く2位は県内最大規模のイオンモールが町の中心となって、若々しいイメージで住宅が着実に増加しつつある綾川町、また5位にはことでん沿線の宅地開発が進みつつもロードサイド店舗の増加とともに、高松市のベッドタウンとして着実に歩みを進める三木町だがランクインした。香川県内では平成の大合併を経て数を減らした町が頑張っている。

宇多津町の都会的な街並み、ホントにここは町?

 大東建託株式会社(東京都港区、小林克満社長)は、過去最大級の居住満足度調査を行い、「いい部屋ネット街の住みここち&住みたい街ランキング2021<四国版>」および香川県版として集計したものを公表した。

◇調査方法 株式会社マクロミルの登録モニタに対してインターネット経由で調査票を配布・回収。
◇回答者  四国エリア(徳島県・香川県・愛媛県・高知県)居住の20歳以上の男女、
      2019年・2020年・2021年合計12,554名を対象に集計。
[男女比] 男性47.4%:女性52.6%
[未既婚] 未婚35.5%:既婚64.5%
[子ども] なし38.8%:あり61.2%
[世代比] 20歳代13.0%、30歳代22.4%、40歳代26.7%、50歳代22.1%、
      60歳以上15.9%


      

【香川県内の住み心地ランキング】

順位 昨年 自治体名 偏差値 評点
1位 1位 綾歌郡宇多津町 64.6 67.1
2位 2位 綾歌郡綾川町 63.8 66.8
3位 3位 高松市 60.4 65.5
4位 5位 丸亀市 56.8 64.1
5位 4位 木田郡三木町 56.2 63.9
6位 小豆郡小豆島町 55.3 63.5
7位 6位 善通寺市 53.0 62.6
8位 8位 三豊市 50.8 61.8
 同調査の総評でも触れられている宇多津町の魅力とは?
「瀬戸内海に面した県のほぼ中央に位置し、県内最小の面積ながら、臨海部は塩田の跡地を開拓し、真ん中に広い道路(さぬき浜街道)、海沿いに高さ158mの「ゴールドタワー」「四国水族館」「道の駅」などの大型の観光施設を配置、そして中央部や周辺部にバランス良く「イオンタウン」「マルナカスーパーセンター」などが核となって大型商業施設の魅力で周辺自治体からも集客する力を持っている。
狭い町内には中・高層マンションの建設が進んでおり、区画された街並みとのコントラストは秀逸。機能と人口が都心に密集した“宇多津新都心”との名前にぴったりする。一方で南側には、昔ながらの狭い路地が連なる旧市街地“古まち”が広がっている。近年は街歩きイベントも盛んになっている新旧で特徴的なまちづくりを行っている。そのおかげもあり人口が県内自治体でも最も増加しているのがここ宇多津町。案の定2年連続で1位となっているのもうなずける。」
        綾川町を俯瞰、丘陵が広がる間にため池
 特徴として言えるのは、上位には、高松市や県内第二の都市である丸亀市といった都市部と、都市部に隣接している綾歌郡宇多津町、綾歌郡綾川町、木田郡三木町などの「町」がランクインしている。2位の綾川町も中央を通る広い道路(国道32号線)を中心に、県内最大規模の「イオンモール」がいわば町の中心、その周辺には続々と流通飲食店舗が張り付いていて、その周辺に広がる小規模な住宅団地が建設されている。またモール前に出来た「ことでん」の新駅も新たなバス路線を迎え人口増の追い風となる。なお、TOP5は順位変動はあるものの、顔ぶれは昨年と同じ。

香川県居住の20歳以上の男女、2019年・2020年・2021年合計3,410名を対象に集計。住みここちランキングは、現在居住している街についての「全体としての現在の地域の評価(大変満足:100点 満足:75点 どちらでもない:50点 不満:25点 大変不満:0点)」の平均値から作成。住みたい街ランキングは、入力された自治体名をもとに複数の候補を表示し選択してもらうフリーワード・サジェスト方式の回答から投票数を集計して作成。

【香川県内の住みたい街ランキング】

順位 昨年 県名 自治体名 得票率
1位 1位 香川県 高松市 2.8%
2位 2位 香川県 丸亀市 0.7%
3位 3位 香川県 綾歌郡宇多津町 0.4%
4位 香川県 坂出市
こちらの調査について、「2021年はランキング集計対象を四国地方全体に拡大したが、1位は変わらず高松市、2位は丸亀市。3位は同率で「住みここち1位」の綾歌郡宇多津町と、「瀬戸大橋」がある坂出市となっている。また一方で「住みたい街が特にない」48.6%、「今住んでいる街に住み続けたい」16.7%の合計が65.3%と、今住んでいる街を評価する結果となっている。」とした。
香川県居住の20歳以上の男女、2021年の1,396名を対象に集計。住みここちランキングは、現在居住している街についての「全体としての現在の地域の評価(大変満足:100点 満足:75点 どちらでもない:50点 不満:25点 大変不満:0点)」の平均値から作成。住みたい街ランキングは、入力された自治体名をもとに複数の候補を表示し選択してもらうフリーワード・サジェスト方式の回答から投票数を集計して作成。

高松市中心部を俯瞰

〈住みここち(自治体)四国トップは、2年連続で徳島県名西郡石井町

同調査では、四国のランキングも発表しており、徳島市のベッドタウンとして開発が進み、子育て・教育・医療環境も充実している徳島県名西郡石井町が、「行政サービス」や「親しみやすさ」因子などの評価が良く、2年連続で1位となった。2位も2年連続で、香川県内で最小の面積ながら、臨海部は塩田の跡地を開拓し、観光・商業施設や中・高層マンションの建設が進んでいる綾歌郡宇多津町、3位は、県中部に位置する讃岐うどん発祥の地とも言われる、市内には映画館を有する大型ショッピングモールなどがある綾歌郡綾川町が、昨年から一つ順位を上げる結果となったと伝えている。

〈住みここち(自治体)四国トップ10は、各県内の都市部周辺に位置する「町」が高評価〉

また住みここち四国TOP10内では、愛媛県松山市に隣接している6位(昨年同)の伊予郡松前町・10位(昨年15位)の伊予郡砥部町、徳島県徳島市に隣接している8位(昨年同)の板野郡藍住町、香川県高松市に隣接している9位(昨年11位)の木田郡三木町など、各県で最も人口の多い県庁所在地都市の周辺に位置する平成の大合併をしなかった「町」が、昨年と同順位または順位を上げるなどして多数ランクインしているという傾向は誠に興味深いものがある。

〈住みたい街(自治体)トップは、2年連続で愛媛県松山市

四国地方最大の人口を擁し、現在も複合商業施設などの再開発が進んでいる愛媛県松山市が、2年連続で1位という結果になっています。また、2位高松市、3位高知市、4位徳島市、5位丸亀市は昨年から変動なかった。

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