【事業連携】ホワイトソルガムの普及に期待  中野産業(高松市)が「クックパッド・アライアンス」提携

料理レシピサイト大手のクックパッド㈱(横浜市)は、食品食材から調理器具・家電まで、「食」に関連するメーカーの課題解決を支援する新事業「クックパッド・アライアンス」を今年8月にスタート。

まず全国6社と提携し、ニーズ調査、新商品開発、販売支援など多角的支援を始めた。

販路拡大やマーケティング戦略が不十分で、市場での認知度が今ひとつという、良質な商品は数多い。その課題を、クックパッドのレシピサービス利用動向や、オウンドメディアの反響、小売・流通企業との連携、生鮮食品ECサイトなどのノウハウ、ネットワークを活かして、普及を後押ししていくのが今回のアライアンス事業。

クックパッドは、良質ながら市場での認知が伸び悩んでいる商品を普及させることで、生活者の料理における選択肢を増やすとともに、同社の掲げるミッション「毎日の料理を楽しみにする」の実現を目指す。

収益拡大までコミットしたソリューションを提供する、クックパッドの取り組みにアライアンスを提携した各社の期待も大きい。

第1弾として水産加工、製菓、圧力鍋メーカーなど6社が提携を結んだが、そのうちの1社に選ばれたのが、ホワイトソルガムの加工販売メーカー中野産業㈱(高松市 中野宏一社長)。

米穀業として1877年に創業。製粉、精麦業を経て、現在は「なかのソルガム」のホワイトソルガム事業、倉庫事業に特化している。

今春、クックパッドよりアライアンス提携の打診があり、スーパーフード「ソルガム」の魅力と「なかのソルガム」という、安心安全な商品があることを全国の消費者に発信できることから快諾した。

ソルガムは、日本ではイネ科の「高きび」と呼ばれる穀物で、小麦や大豆、とうもろこしに続く第4の穀物と言われる。有色と白いきびがあり、同社では1999年に初めて白高きび(ホワイトソルガム)を日本へ持ち帰り、2000年代初頭からを取り扱う。米国より原料を輸入し、国内唯一の専用工場で製造する。

ソルガムは、グルテンフリー原料として、小麦の代わりにパンや菓子、麺類向けに市場を拡大。近年はヴィーガン素材としても話題。自社ブランドシリーズとして、ミックス粉、パスタ麺などを販売中。袋に水を入れてレンジで3分加熱するだけで、美味しい蒸しパンができる「パックde蒸しパン」も人気だ。

 

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