彫刻家・流政之氏の作品「サキモリ」を三豊市粟島の宿泊施設「ル・ポール粟島」敷地内に設置

世界的な彫刻家、流政之氏の作品を管理運営する(公財)流財団(香美佐知子代表理事)は、観音寺信用金庫(須田雅夫理事長)の協力のもと、作品設置事業として流氏の作品「サキモリ(高さ234㎝、幅65㎝、奥行65㎝、材質:ミカゲ石)」を11月24日に粟島海洋記念公園(三豊市詫間町 ル・ポール粟島敷地内)に設置した。

流氏自身の戦争体験から詫間海軍航空隊に強い思い入れを持ち、滑走台の近くに作品を置くことを希望していたとのこと。

作品を通じて同航空隊の存在を粟島へ訪れた人に継承したいという想いが込められている。

当日、粟島海洋記念公園にて行われた除幕式には香美代表理事や須田理事長はじめ、為広員史三豊市議会議員、穴吹エンタープライズ㈱の三村和馬常務、山下昭史三豊市長、長尾卓也三豊市教育長等が出席。

香美代表理事は「戦時中に多くの飛行機乗りが飛び立った詫間の地に、流政之の代表作の一つである『サキモリ』が、守り神のような存在として設置できたことは大変光栄なこと」と胸中を語り、作品の設置に関わった関係者に感謝を述べた。

その後、式典に参加していた詫間小学校6年生児童72人により、流氏の作品や功績について学習してきた成果を出席者に向けて発表された。

同財団では、運営するNAGARE STUDIO 流政之美術館(高松市庵治町3183−1)の収蔵作品のうち一部を、主に公共のパブリックアートへの位置づけとする作品設置を実施している。

今回設置された「サキモリ」は、三豊市に永久貸与で合意となり、美術館が開館後、初の公共の場への設置となる。

将来的には三豊市と連携し、教育普及関連事業として取り組んでいく予定とのこと。

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